なぜノルウェーが世界一裕福な国になりつつあるのか

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Why Norway is Becoming the World's Richest Country
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人口の面から見ると、ノルウェーはかなり小さな国で、わずか520万人ほどしか住んでいません。これを分かりやすく例えると、シンガポールの600万人や香港の715万人といった都市国家よりも少ない人口なんです。
けど、人口は少なくても、国土の広さで言うたらノルウェーはめっちゃでかいんですわ。全体で約38万5000平方キロメートルもあって、香港の140倍、シンガポールの464倍くらいの面積があるんです。人口が少ないのに、こんなに広いんですよ。
別の見方をすると、ノルウェーの国土の広さは日本とほぼ同じくらいで、両国とも山がちな地形なんですけど、日本の人口はノルウェーの22倍もおるんです。
こういう地理的な特徴のおかげで、ノルウェーは世界でも最も人口密度の低い国の1つになってるんです。ヨーロッパ大陸の中でも、最も人口密度が低い国やねんな。
国の北半分は北極圏を超えてるし、表土も薄くて岩盤がむき出しになってる部分も多いんです。だから、ノルウェーの土地の大半は厳しい山岳地帯で、荒れ地が多くて、めちゃくちゃ寒いんです。作物の生育期間も短いから、大勢の人が住むには向いてへんのです。
ノルウェーの国土のうち、農業に適した土地はたったの2.2%しかないんです。これ、世界でも最低レベルの割合で、河川もない砂漠の国イエメンとほぼ同じくらいなんですわ。イエメンって、もう国が崩壊しかけてる状態やのに。
結局のところ、38万5000平方キロメートルもある国土のうち、農業に使えるのはわずか7124平方キロメートルくらいなんです。これ、エルサルバドルの農地とほぼ同じくらいの面積なんですけど、エルサルバドルの国土はノルウェーの16分の1しかないのに、人口は630万人くらいで似たようなもんなんです。
で、さらにノルウェーの場合、その少ない農地が国の南部の山々の間の小さな谷間に散らばってるんです。だから、大規模で効率的な農場を作るのがほぼ不可能やったんです。
アメリカの広大で開けた農地と比べたら、ノルウェーの平均的な農場の規模は8分の1以下なんです。だから、アメリカの農場の方が統合されてて、効率的で生産性が高いんです。結果として、アメリカの方がずっと多くの人を養えるわけです。
こういう農業に向いてへん地理的な特徴があるから、ノルウェーの歴史を通じて、「この国は貧しくなるはずや」とか「1960年代後半に突然石油が見つかるまでは貧しい国やった」みたいな考えがあったんです。
でも、面白いことに、石油がノルウェーを豊かにしたわけやないんです。もともと豊かやった国を、さらに豊かにしただけなんです。
一般的に思われてるのと違って、ノルウェーはほとんどの歴史を通じて比較的裕福な国やったんです。そして、皮肉なことに、それは農業生産に向いてへん地理的特徴と関係があるんです。
国の運命を決めるのは農業の可能性だけやないんです。他にも大きな地理的要因があって、その1つが国内を移動して交易するのがどれだけ簡単かということなんです。
ノルウェーの場合、陸路での移動は何千年もの間、めちゃくちゃ難しかったんです。近代的な高速道路やトンネルができる前は、ノルウェー西海岸を徒歩や馬で移動するのは、ほぼ不可能やったんです。急な山々と深いフィヨルドが景観を分断してたからです。
でも、一見すると地理的な不利に見えるこの特徴が、実はノルウェーにとって最大の地理的な恵みになったんです。
ノルウェーの海岸線には、ギザギザのフィヨルドがたくさんあるおかげで、ヨーロッパで圧倒的に長い海岸線を持ってるんです。CIAの世界事実要覧によると、ノルウェーの海岸線はイギリスの6.5倍以上もあるんです。
実際、フィヨルドのおかげでノルウェーの海岸線はめちゃくちゃ長くなってて、世界で2番目に長い海岸線を持つ国として認識されてるんです。1位はカナダですけどね。
これは、ノルウェーが近代国家として形成される過程で、小さな人口が山々やフィヨルドの間に散らばって暮らすことになったってことなんです。アフガニスタンやペルシャみたいな他の山岳社会と同じように、陸地では互いに分断されてたんです。
でも、ユーラシア大陸の内陸部にある他の社会と違って、ノルウェーの小さな集落は全て、フィヨルドのおかげで世界の海へ簡単にアクセスできたんです。
この地理的特徴のおかげで、ノルウェーでは早い段階から海洋文化が発展したんです。フィヨルドのおかげで、ノルウェー人は海を通じて互いの集落間を素早く移動できたんです。
さらに、フィヨルドのおかげで、商人たちは国の内陸部深くまで簡単に入り込めて、ノルウェーの最大の天然資源である広大な森林と木材資源に近づけたんです。
ノルウェーは、ヨーロッパで最大の森林を持つ国ではなかったんです。ロシア、フィンランド、スウェーデン、フランスなど、もっと大きな森林を持つ国がたくさんありました。
でも、何世紀にもわたって、鉄道の発達がロシアの木材の可能性を引き出すまでの間、ノルウェーの木材産業はヨーロッパ最大やったんです。
なぜかというと、フィヨルドを通じて内陸部の森林にアクセスして、輸出するのが比較的簡単やったからなんです。
ノルウェーの木材は、内陸部で伐採された後、安く効率的に川に流して下流へ運ばれ、フィヨルド沿いの集落や製材所に運ばれたんです。
そこで、同じ下り坂の川と滝を利用した製材所で木材が加工され、そしてフィヨルドを通じて安く世界市場に輸出されたんです。
だから、18世紀後半に鉄道がロシア、フィンランド、スウェーデンといった、より大きな森林を持つヨーロッパ諸国の木材の可能性を完全に引き出すまでの間、この地理的な利点のおかげで、ノルウェーは何世紀にもわたってヨーロッパの木材大国やったんです。
そして、ノルウェーの海洋文化のおかげで、20世紀に入る頃には世界第4位の商船隊を持つまでになってたんです。
ノルウェーの人口が少なくて分散してるけど、よく結びついてるという特徴は、2つのことを促進しました。
1つは、フィヨルドと海によって全ての共同体が結びついてたおかげで、山岳地形にもかかわらず、共通のアイデンティティが生まれたことです。
もう1つは、ノルウェーの小さな人口集団が、全員の共通の利益のために船の建造や建設で早くから協力することを学んだことです。
ノルウェーの町全体が、全員の生存に不可欠な船の建造に協力して、木こりから職人まで、参加した町のほぼ全員に船の所有権の株が分配されたんです。
時間とともに、これによってノルウェーでは富と所有権がもっと広く分散して分権化されるようになりました。人口と経済の両方が政治の中心地の周りに集中してた、フランスやイギリスみたいな国とは違ってたんです。
逆に、ノルウェーの地理的特徴は、生存に不可欠な船を建造するために人々がお互いを信頼し、協力することを強いたんです。
だから、ノルウェーの初期の造船業は基本的に協同組合的な性質を持ってて、それが何世紀にもわたって国の経済に影響を与え続けたんです。
ノルウェーの農業、林業、海上保険、漁業は全て協同組合が支配的になり、19世紀から20世紀にかけてのノルウェーの銀行部門も、実質的に協同組合型の信用組合が支配的になったんです。
19世紀を通じて、ノルウェーは一般的にかなり貧しい地域だと信じられてたんですけど、実際にはノルウェーはすでに相対的にはかなりうまくいってたんです。
1850年代までには、ノルウェーの1人当たりGDPはすでに東ヨーロッパのほぼ全域より高くなってて、ブルガリア、ルーマニア、ポーランド、ハンガリー、チェコスロバキアを上回ってたんです。
1880年代までには、ノルウェーの1人当たりGDPはポルトガル、スペイン、ギリシャを含む南ヨーロッパのほぼ全域を凌駕してたんです。
そして20世紀の変わり目の1900年までには、イタリアさえも追い抜いてたんです。
第二次世界大戦前夜の1938年までには、国内で石油が発見される何十年も前に、ノルウェーの1人当たりGDPはすでにドイツ、フランス、イギリスを上回ってたんです。
ある推計によると、すでにヨーロッパで平均して最も豊かな国になってたんです。
ノルウェーの経済が1900年から1938年の間にこんなに急速に加速した大きな理由の1つは、近代的で高度な水力タービンと水力発電ダムの出現でした。
これによって、ノルウェーの地理的な可能性がさらに革命的に広がったんです。
ノルウェーは、山の高い所から始まって西海岸のフィヨルドに向かって急降下する川でほぼ完全に覆われた土地なんです。
これらの川は主に西風によって豊富な降水量をもたらされ、急な落差と滝は、タービンで捕捉できる膨大な運動エネルギーを提供してるんです。
だから、ノルウェーは世界でも最大級の水力発電の可能性を持つ国の1つなんです。
1905年から、ノルウェーは高度な専門知識を持つ外国企業の参入を許可し始めて、近代的な水力発電ダムを建設して、その可能性を引き出し始めたんです。
数十、そして数百の水力発電所が国中に建設されました。
今日では、10メガワット以上の容量を持つ大規模水力発電所が84か所、1〜10メガワットの容量を持つ小規模水力発電所が838か所あります。さらに、それより小さな発電所が何百もあるんです。
これらの水力発電所を全部合わせると、今日ではノルウェーの総電力需要の圧倒的な95%を賄えるほどの力を持ってるんです。
2024年現在、ノルウェーは世界第7位の水力発電生産国で、総発電量はアメリカの半分以上になります。でも、人口はアメリカの67分の1しかないんです。
20世紀初頭にノルウェーの水力の可能性が引き出されたことで、国は最初の大きな経済ブームを経験しました。
これによって、国は急速に工業化し、電化することができたんです。
1920年までに、ノルウェーは世界のどの国よりも1人当たりの電力消費量が多くなってて、人口の3分の2以上がすでに電気にアクセスできてました。
これは当時のアメリカの2倍の割合やったんです。
この小さな人口に対する膨大なエネルギー量のおかげで、ノルウェー人は非常にエネルギー集約型の工場を開発できるようになったんです。
結果的に、ノルスク・ハイドロ社の下で精製アルミニウム生産に特化することになりました。今日、この会社は世界最大のアルミニウム会社の1つになってます。
ノルスク・ハイドロは今でも、精製アルミニウムの生産に使うエネルギーの大部分をノルウェーの水力発電から調達してて、会社の34%はノルウェー政府が公的に所有してるんです。
これによって、ノルウェーは圧倒的にヨーロッパ最大のアルミニウム生産国になり、世界でも第8位の生産国になってます。さらに、ヨーロッパ連合に対する最大のアルミニウム供給国にもなってるんです。
でも、20世紀初頭に水力発電がノルウェーの可能性を引き出し続けるにつれて、この産業はダムを建設してきた大手外国企業に支配されるようになってきたんです。
そこで、ノルウェーは徐々にコントロールを取り戻して、自国の資源に対する国家的な管理を確保しようとしたんです。
ただ、ノルウェーの小さくて分散した人口には大きな資本も技術的な専門知識もなかったんです。水力発電とか工場の可能性を引き出すには、大手外国投資家の助けが必要やったんです。
だから、外国投資家の資産をいきなり国有化してしまうと、将来必要な外国からの投資や専門知識が逃げ出してしまう恐れがありました。
そこで、そういう結果を避けつつも自国の資源に対するコントロールを確保するために、ノルウェーは水力産業に対して実用的で長期的なアプローチを取ることにしたんです。
これは、数十年後の石油・ガス産業へのアプローチに直接影響を与えることになるんです。
ノルウェーは、ノルウェーの水力に投資しに来る外国企業が従わなければならないルールを定めました。
そのルールには、彼らが建設・資金提供した水力発電所や鉱山は、60〜80年間の操業期間の後、補償なしにノルウェー政府に引き渡さなければならないという条項が含まれてたんです。
このやり方なら、大手外国企業は十分な投資収益を見込めるので、引き続き国に投資し続けるでしょう。
でも同時に、ノルウェー政府は長期的には自分たちが国の宝石の鍵を握ることになるって分かってたんです。
その結果、今日ではノルウェーの水力発電能力の90%以上が国家によって公的に所有されてるんです。
これが、1950年代後半に国の潜在的な沖合の石油・ガス田への関心が高まった時に、ノルウェーがすでに豊かで、高度に工業化され、民主的で、汚職の少ない国になってた理由なんです。
でも当時は、国に石油やガスが実際にあるとほとんど誰も信じてなかったんです。
特に、北海の下に広がるヨーロッパ大陸棚の浅い水没部分には何もないと思われてました。地質学的に言えば、この大陸棚の大部分は最後の氷河期の終わりについ数千年前に水没したばかりやったんです。
1958年にノルウェー地質調査所が書いた手紙には、後に完全に間違ってることが判明する内容が書かれてました。
その手紙では、ノルウェー側の大陸棚に石油やガス資源が発見される可能性は完全に否定されるべきだと結論づけられてたんです。
でも、その手紙が書かれた翌年の1959年に、突然大きな天然ガスが発見されて、さらなる関心が高まったんです。
オランダ北部のフローニンゲンガス田です。後に分かったことですが、フローニンゲン・ガス田は今日まで世界で11番目に大きな単一の天然ガス田で、ヨーロッパ大陸内で発見された最大のガス田なんです。
これは、オランダが初期の主要なガス生産国として台頭する上で中心的な役割を果たし、国内ヨーロッパのガス市場の礎石となりました。
だから当然、1959年にこれが発見された時、北海の下のまだ探査されてない場所にもさらなるガスや、ひょっとしたら石油の発見があるかもしれないという関心と好奇心が再び高まったんです。
3年後の1962年、アメリカの石油メジャーのフィリップスが、ノルウェーの北海部分で石油・ガス資源の探査を始めるための申請書を初めてノルウェー政府に提出しました。
唯一の問題は、当時誰もノルウェーの北海部分がどこにあるのか正確に知らなかったことです。北海内の海洋境界が、周辺国の間でまだ確固として法的に定められてなかったんです。
でも幸運なことに、1965年にイギリス政府が自分たちも探査と掘削を始めたがってたので、北海の下の大陸棚を中間線距離の原則に基づいて単純に分割することに急いで同意したんです。
これは、イギリスの陸地とノルウェーの陸地の間の北海の中心を走る地理的な線のことです。
何十年後、この性急な計算はノルウェー人に莫大な利益をもたらすことになるんです。
なぜかというと、中間線がどこを通るかを決める時に、ノルウェーの西海岸沖にある何千もの島々を全て考慮に入れたからです。
その中には、ノルウェー本土の西16キロにあるウツィラ島も含まれてて、これによって中間線の境界がほんの数キロ西にずれたんです。
そして1970年代後半にストラットフィヨルド油田が中間線沿いに発見された時、わずか15%がイギリスの海域内にあり、85%がノルウェーの海域内にあることになったんです。
これによって、何十億ドルもの追加の石油収入がイギリスではなくノルウェーのものになったんです。
1965年にイギリスと中間線の原則に合意した直後、ノルウェー政府はフィリップスを含む大手の経験豊富な外国企業に、自国の海域を探査するライセンスを与え始めました。
最初の石油は、わずか2年後の1967年にバルダー油田で掘り当てられました。ただ、当時は経済的に採算が取れるとは考えられませんでした。バルダーが実際に操業を開始したのは、30年後の1990年代になってからです。
そして、1969年のクリスマス直前、フィリップスはノルウェー政府と国民に、おそらく国の1000年以上の歴史の中で最大のクリスマスプレゼントを届けたんです。
エコフィスク油田の発見を告げたんです。これは、それまでもそれ以降も、世界中で発見された中で最大級の沖合油田の1つだったんです。
エコフィスクでの生産は、わずか2年後の1971年に始まりました。
その後、ストラットフィヨルド、オスベルグ、グルファクス、トロールなど、ノルウェーの大陸棚全体で一連の大規模な石油・ガス発見が続きました。
特にトロールは、1996年にノルウェー本土から沖合の油田まで、トロールA沖合石油プラットフォームを輸送した時、メディアの注目を集めました。
この作業は今日に至るまで、人類が地球の表面の一部から別の部分へ移動させた中で、最も重い構造物であり、最も背の高い構造物なんです。
この時期、ノルウェーは急速に、以前に国の水力産業から学んだ教訓を、急成長する石油・ガス産業にも適用し始めました。
最初の石油生産が始まるとほぼ同時に、国は当初スタットオイルと呼ばれた国営の石油・ガス会社を設立しました。
そして、20世紀初頭の国の水力産業に対して取った実用的で長期的なアプローチと同じように、より大きくて経験豊富な外国の石油・ガス会社がノルウェーの資源に投資するために従わなければならないルールを定め始めたんです。
これによって、ノルウェーが最終的にそれらをコントロールできるようになることを保証しました。
ノルウェーの国営スタットオイルは、政府が与えるすべての生産ライセンスで常に50%以上の所有権を持つことになってました。
これは、より大きくて経験豊富な外国の石油・ガス会社に、依然として国に投資するインセンティブを与えながら、同時に合弁事業を通じて学ぶことで、スタットオイルに貴重な実世界の経験を提供するように設計されてたんです。
そして、ノルウェーが以前から持ってた造船業での高度な専門知識が、沖合や海底の石油・ガスインフラプロジェクトを素早く習得する上で非常に役立ちました。
今日、世界をリードする海底石油・ガスインフラ企業の1つは、年間数十億ドルの収益を上げるサブシー7です。
これは2002年に、アメリカの会社とノルウェーの造船会社の合弁事業として設立されました。
その造船会社は後に、現在の名前であるエクイノールに変更されました。
そして今日、ノルウェーの先見の明と、数十年にわたって外国の専門知識を得る手助けをしたおかげで、エクイノールはそれ自体がグローバルなエネルギーメジャーになり、世界第10位の石油・ガス会社としてランクされてるんです。
現在の時価総額は約850億ドルで、BPの約983億ドルと同程度です。
エクイノールは現在、ノルウェーの大陸棚の全石油・ガスの約70%を生産してて、67%がノルウェー政府の所有、残りの33%がニューヨーク証券取引所やNASDAQなどの世界の証券取引所で公開取引されてます。
そして結果的に、ノルウェーの大陸棚には実際にたくさんの石油とガスがあったんです。
今やノルウェーは、ロシアを除くヨーロッパ最大の石油埋蔵量を持ち、世界で20位にランクされてます。
量的には、かつてのOPEC加盟国のアンゴラやエクアドルと同程度で、北海のすぐ向こう側のイギリスの3倍以上の埋蔵量があるんです。
天然ガスに関しても、ノルウェーはロシアを除くヨーロッパ最大の埋蔵量を持ち、世界第21位にランクされてます。
量的にはクウェートやイランと同程度です。
そして、ヨーロッパ連合市場にとても近いという地理的な位置のおかげで、ノルウェーにはすぐに輸出市場が整ってました。
オランダのフローニンゲン・ガス田以外にほとんど石油・ガス資源を持たないEUは、消費する石油・ガスの大部分を常に海外から輸入せざるを得なかったんです。
石油はEUにとってずっと簡単な問題でした。なぜなら、石油は事実上、世界中のどこからでも輸入できるからです。
原油の形では液体なので、簡単に樽やコンテナに積み込んで、産地から目的地まで海上のコンテナ船で運べます。
だから、EUはアメリカ大陸やナイジェリアのような遠くからでも、ほとんど心配なく石油を簡単に輸入できたんです。
でも、天然ガスはヨーロッパにとって全く違う問題でした。
ガスは石油よりもずっと輸出や移動が難しくて高価なんです。なぜって、ガス状態だと体積が膨大になるからです。
コンテナ船に積んでどこかに運ぶのは、経済的に全く実用的ではありません。
だから、液化天然ガス生産が台頭する前は、ガス市場は地理的に非常に地域的な性質を持ってたんです。
ヨーロッパにとっては、これは比較的近くにあるガス源から消費者まで一連のパイプラインを建設することを意味してました。
20世紀から21世紀初頭にかけて、最大のパイプラインは、比較的近くにあるガス源から建設されました。オランダ、アルジェリア、ソ連(後のロシア)のシベリア油田、ソ連崩壊後のイラン、そしてもちろんノルウェーとノルウェーの大陸棚からです。
これによって、EUは歴史的に3つの最も近くて大きな隣国、つまりロシア、ノルウェー、アルジェリアからの天然ガス輸入に主に依存することになったんです。
2021年までに、ノルウェーは合計11本の海底ガスパイプラインを建設して、自国のガス資源をヨーロッパの消費者に直接つないでました。
そして2010年、EUとイギリスの需要が増え続ける中、ノルウェーのガス生産量が初めて石油生産量を上回ったんです。
2010年代までに、ノルウェーはすでにEUへの天然ガス輸出量で第2位の国になってて、ロシアに次ぐ位置にありました。
2021年、つまりロシアがウクライナに全面侵攻する直前の年には、ロシアがEUの総ガス輸入量の約40%を供給してて、ノルウェーがさらに25%を供給してました。
同時に、ロシアはEUの石油輸入量の約25%を供給してて、ノルウェーは9.4%を供給してたんです。
この時点で、年間数十億ドルがノルウェー経済に流れ込んでて、ノルウェーはすでに事実上、石油国家になってました。ロシア以外では、ヨーロッパ唯一の石油国家やったんです。
2021年には、石油とガスはノルウェーのGDPの約21%を占め、輸出額の51%という驚異的な割合を占めてました。
でも、ノルウェーは普通の石油国家のステレオタイプである汚職や権威主義には決して陥りませんでした。いくつかの注目すべき理由で、他の石油国家とは明らかに異なってたんです。
石油国家の定義に普遍的に合意された定義はないんですけど、最も一般的な定義は、経済が石油・ガスの採掘と輸出に非常に強く依存してて、これらの産業がなければ経済が崩壊しかねない国々のことを指します。
南アメリカ、アフリカ、中東、ヨーロッパ、アジアにまたがる25カ国が、世界で最も典型的な石油国家として通常思い浮かべられます。
この25カ国のうち、エコノミスト誌の民主主義指数によると、インドネシアとノルウェーを除く全ての国が権威主義体制か混合体制に分類されてます。
でも、ノルウェーはインドネシアよりもさらに際立ってるんです。エコノミスト誌の同じ指数で、ノルウェーは地球上で最も民主的で自由で平等な社会として第1位にランクされてるんです。
これは、サウジアラビア、イラン、ロシア、ベネズエラなど、世界で最も権威主義的で腐敗した国々と比べると、石油国家としての地位が極めて対照的なんです。
豊富な石油・ガス資源がノルウェーを他のほとんどの石油国家のような強い権威主義的で腐敗した国家に変えなかった大きな理由の1つは、国の地理、歴史、そして政府が早い段階から制定した先見の明のある政策にあるんです。
ノルウェーが石油を発見した時、国にはすでに何世紀にもわたる天然資源の共同所有の文化がありました。これは木材産業や水力産業にまで遡るんです。
国はすでに豊かで、工業化され、高度に発展してて、安定して機能する民主主義を持ってました。富と権力がすでに高度に分散してたんです。
その結果、民主的な制度と資源の共同所有がすでにノルウェー社会の構造にしっかりと根付いてたんです。
これは、巨大な石油・ガス資源を発見したほぼ全ての他の国とは、極めて対照的です。
サウジアラビアは、絶対君主制を確立した軍閥が支配してて、すでに権力を自分の周りに完全に集中させてた時に石油の富を発見しました。だから、石油の富はさらに君主制の権力を強固にしただけでした。
イランも同様に、独裁的な君主制の下で石油が発見され、1979年のイスラム革命後も依然として独裁的な体制が石油の富の鍵を引き継ぎました。
ロシアでは、帝政時代に石油が発見され、石油の富の鍵はソビエト政権に引き継がれ、さらに現代のプーチン政権にも引き継がれました。
ベネズエラでは、フアン・ビセンテ・ゴメスの独裁的な軍事政権の下で石油が発見されました。
シリア、イラク、アラブ首長国連邦、そしてアフリカ全域の石油産業は、基本的に独裁的なヨーロッパの植民地政権から、その後すぐにまたは非常に早く独裁政権に取って代わった政権に直接引き渡されたんです。
巨大な石油・ガスの富を発見した国々の中で、すでに豊かで政治的に独立し、安定した民主主義の伝統と低い不平等レベルを持ってた国は、ほんの一握りしかありません。
そして、非常に小さな人口を持ちながらそうした国は、ノルウェーだけなんです。
だから、ノルウェーは他のほとんどの国よりも、突然の石油・ガスの富の流入に対処する準備ができてたんです。
でも、それでも1970年代から80年代初頭にかけては、ノルウェー経済は急速に多様性を失い、石油・ガスに依存するようになってしまいました。
石油価格が高かった時は、石油に依存したノルウェー経済は好調でした。
でも1986年に、突然石油価格が暴落しました。それに伴って、石油に大きく依存してたノルウェー経済は初めての石油による不況を経験したんです。
1960年に遡る過去60年の歴史の中で、ノルウェー経済が縮小したのはたった3回だけです。
2020年の新型コロナウイルスのパンデミック発生時、2009年の世界金融危機の最中、そして1988年のこの石油不況の最中です。
でも、ノルウェー政府はこの1980年代の不況から貴重な教訓を学びました。石油市場の予測不可能な変動から自国を多様化させる必要があったんです。
そこで、わずか数年後の1990年に、天然資源の共同所有と民主的制度の長い歴史を持つノルウェー政府は、先見の明と能力を発揮して、年金基金グローバル、いわゆる「石油基金」を設立しました。
この基金は、ノルウェー国家と国民が所有する共同の政府系ファンドとして設立されました。
国営石油会社エクイノールの余剰収入と石油・ガス産業への課税を、ノルウェーの将来世代のために、そして政府と経済を石油・ガスから多様化させるために投資するんです。
基金の運営には厳格なルールとガイドラインが設定されました。
世界の株式市場と不動産に大規模に投資して、ノルウェー経済から多様化することが定められました。
そして、どの年も基金の資産の3%以上を引き出せないという非常に厳格なルールが設けられました。
これによって、基金は時間とともに成長し、複利で増えていくことができました。
同時に、ノルウェーの政治家たちが選挙に当選するために、今日の石油の富を明日の犠牲にして贅沢に使うという誘惑に駆られるのを防ぐこともできたんです。
これは、人気のない政権や独裁者が、国民に権威主義を受け入れてもらうための一種の取引として、石油の富を贅沢に使う、より独裁的な石油国家の特徴でもあります。
ノルウェーの石油・ガス産業が成長し続け、より多くの富が石油基金に預けられ、世界経済も一緒に成長し続け、そして引き出しが年3%以下に制限されてたので、ノルウェーの石油基金は1990年のゼロから、今日の絶対的な巨人へと着実に進化していったんです。
現在、この基金は世界で断トツに最大の政府系ファンドです。
現在の純資産は1兆2000億米ドルを超えてます。
この基金は、世界中の9000社以上の上場企業の全株式の推定1.5%を所有してて、世界の株式市場で最大の単一投資家となってます。
つまり、世界の株式市場で最大のクジラ的存在なんです。
これは、ノルウェー経済自体が世界経済全体の約0.5%しか占めてないにもかかわらずです。
ノルウェーの人口は世界人口のわずか0.07%に過ぎないのに、世界の株式市場の1.5%を所有してるんです。
石油基金は現在、ノルウェーの小さな人口と比較して非常に巨大で、もし全て現金化したら、ノルウェー国民1人当たり約27万5000ドルの価値があることになります。
そして、保守的に年3%に制限された引き出し率でさえ、ノルウェー政府の年間予算の約20%を永続的に賄えるところまで来てるんです。
これによって、ノルウェーは政府の運営資金を調達するのに、石油・ガス価格の予測不可能な変動に頼る必要が少なくなり、将来の石油価格の暴落から国を守ることができるようになりました。
さて、ノルウェーの石油・ガス産業に話を戻しましょう。
この国は世界第20位の確認済み石油埋蔵量と、世界第21位の確認済み天然ガス埋蔵量を持ってます。
これによって、ノルウェーは世界第13位の石油生産国、第9位のガス生産国になり、世界の石油需要の約2%、ガス需要の3%を占めるようになりました。
でも、ノルウェーの世界の石油・ガス埋蔵量と生産量に占める比較的控えめなシェアは、世界の石油・ガス輸出量に占める巨大なシェアと比べると、まったく小さく見えるんです。
第13位の石油生産国で、第20位の埋蔵量しかないのに、ノルウェーは現在、世界第8位の石油輸出国です。
そして、第7位のクウェートに急速に近づいてます。クウェートはノルウェーの12.5倍の石油埋蔵量を持ち、50%高い石油生産量があるのに、です。
天然ガスに関しては、さらに不釣り合いです。
第9位の生産国で、第21位の埋蔵量しかないのに、ノルウェーはとにかく世界第4位の輸出国なんです。
世界のガス市場の大御所3か国、つまりアメリカ、ロシア、カタールのすぐ後ろにいて、カタールを急速に追い抜いて、新しいトップ3の1つになろうとしてるんです。
ノルウェーがこんなに世界の石油・ガス輸出量に占めるシェアが大きくなれたのは、いくつかの要因によるものです。
まず第一に、もちろんエネルギーを渇望するヨーロッパ連合に地理的に近いことです。産地から消費地まで海底パイプラインを直接建設できる能力があります。
次の要因は、ノルウェー自身の小さな人口です。これによって、アンゴラ、エクアドル、イランのような同程度の埋蔵量を持つ国々よりも、はるかに少ないエネルギー需要しかないんです。
そして、おそらく最大の要因は、ノルウェー自身の地理と戦略的に選択された政策の結果です。
ノルウェーは、全ての川とダムを通じて、国の電力需要の95%を賄うのに十分な再生可能な水力発電を生産してます。
ヨーロッパ最大の水力発電の可能性を持ってるだけでなく、風力発電の可能性も最大級なんです。
ノルウェーの海岸線と国の背骨に沿って走る山々は、一般的にそれほど風の強くないヨーロッパ大陸の中でも、最も風の強い場所の1つなんです。
だから、世界第7位の水力発電設備容量を持ってるだけでなく、ノルウェーはすでに世界第18位の風力発電設備容量も持ってるんです。そして、まだまだ大きな未開発の可能性があって、これからどんどん成長していく見込みです。
つまり、かなり大量の石油とガスを持ってるだけでなく、再生可能エネルギーの可能性も膨大にあるわけです。そして、彼らはこの可能性を戦略的に活用してるんです。
彼らは基本的に、全ての再生可能な水力と風力資源を自国内に留めて、自国のエネルギー需要を永続的に賄うために使ってます。
これによって、あまり必要のない石油とガス資源のほとんどを、特に隣のエネルギーを渇望するEUに売ることができるようになったんです。
地元の水力、風力、さらには地熱の可能性を利用して、事実上、電力網全体を100%国産の再生可能エネルギーに変えるだけでなく、市民に電気自動車(EV)を採用するための寛大な税制上および金銭的なインセンティブを提供することで、国が消費する化石燃料の量をさらに減らしてるんです。
その結果、2022年にノルウェーで販売された新車の88%という驚異的な割合がEVだったんです。これは、今日の世界のどの国でもEVが達成した中で断トツに高い市場シェアです。
そして、これらの電気自動車推進政策をノルウェーで長い間追求してきた結果、現在ではノルウェーの道路を走る車の3台に1台近くがすでにEVで、石油を消費せず、代わりに国内の再生可能な水力、風力、地熱資源で動いてるんです。
ノルウェーにとって、これは単に排出量を削減して気候変動と戦うことだけが目的じゃないんです。国家安全保障と財政力にも関わることなんです。
ノルウェーの電力網が国内の再生可能エネルギー源でより多く動くようになればなるほど、国は外国のエネルギー輸入やサプライチェーンに頼る必要がなくなり、より安全になります。
そして、自国の石油・ガス資源をより多く海外に売ることができ、より多くの現金を政府系ファンドに投入して、経済をさらに石油から多様化させることができるんです。
国内の再生可能エネルギー源で無期限に動かせるEVがより多く採用されればされるほど、国内で必要としない石油資源がさらに増え、それをより多く海外に売ることができます。
そして、さらに多くのお金を政府系ファンドに投入して、さらに石油から多様化することができるんです。
これは、数十年にわたってノルウェーで着実に続けられてきた戦略で、国をヨーロッパで最も強力で影響力のある国の1つ、あるいは最も強力で影響力のある国に変えつつあるんです。
だから、ノルウェーの21世紀の独特な哲学と教義は、石油・ガス資源は生産して外国人に売り、再生可能エネルギー資源はノルウェー国民のニーズのために活用し提供するというものなんです。
この賢明でユニークな戦略によって、ノルウェーは生産するほぼ全ての石油とガスを販売・輸出できる能力を持ちながら、同時に完全にエネルギー自立を達成できるようになったんです。
これが、ノルウェーの控えめな世界の石油・ガス埋蔵量と生産レベルが、世界の輸出量のはるかに大きな部分を占める理由であり、その過程で国が驚くほど豊かになった理由なんです。
この慎重さと数十年にわたる先見の明のある戦略的思考の全ての結果は、2022年、ロシアがウクライナに侵攻を決定した後に頂点に達しました。
第二次世界大戦以来、ヨーロッパで最大の戦争を引き起こした後、ヨーロッパ連合はロシアからの以前は巨大だった石油とガスの輸入を停止し始めることを決定しました。
これは、クレムリンの戦争マシンを動かす主要な資金源を断つためでした。ウクライナを制圧しようとしてる戦争マシンをね。
でももちろん、EUは急いで誰か他の国を見つけて、ロシアの以前の大きなシェア、つまり石油輸入の25%とガス輸入の45%を置き換え始める必要がありました。
そして、ノルウェーは大きな石油・ガス資源を近くに持ち、友好的な関係を持ってたので、この状況を利用して需要を満たすのに世界で最も適した国だったんです。
結果として、ノルウェーのタンカーによる石油輸出、パイプラインによるガス輸出、さらにはタンカーによる液化天然ガス(LNG)輸出が全て、ロシアに代わってEU市場に向けて急増し始めました。
ノルウェーのEU石油輸入全体に占めるシェアは、戦争直前の9.5%から2023年第1四半期には13.3%に上昇し、現在ノルウェーはEUの石油の単一最大の供給国となってます。
ノルウェーのEUのパイプラインガス輸入に占めるシェアも、戦争直前の38.1%から2023年第1四半期には46.1%という驚異的な数字まで急上昇しました。
ノルウェーのEUのLNG輸入に占めるシェアも、侵攻直前にはほとんどゼロだったのが、2023年第1四半期には6.6%まで上昇し、EUのLNG第5位の供給国になりました。
そして、突然窮地に陥ったEUへのノルウェーの石油・ガス輸出量が急増すると同時に、世界の石油・ガス価格もそれに合わせて急上昇しました。
ロシアが引き起こしたこの状況の結果、ノルウェーにとってはこれまでに見たことのない金融的な大当たりとなったんです。
2022年だけで、ノルウェーは石油・ガス産業から驚異的な1230億ドルの収入を得ました。
そして、2023年にはさらにその記録を塗り替え、1310億ドルの石油・ガス収入を得たんです。
戦争とエネルギー危機の前の2021年に得た比較的少ない290億ドルの石油・ガス収入と比べると、驚異的な数字です。
2023年だけのノルウェーの石油・ガス収入は、スロバキアの国内総生産(GDP)全体とほぼ同じくらいなんです。
そして、彼らはこの突然の windfall(思わぬ利益)を非常に賢明に利用してます。
政府系ファンドに巨額の投資をし、さらに数百億ドルを投じて、まだほとんど未探査のノルウェーの極北のバレンツ海にあるかもしれない、さらなる未開発の石油・ガス埋蔵量を探査してるんです。
ヨーロッパへのパイプラインがさらに建設されて、輸出能力を拡大し、ロシアの以前の市場シェアをさらに置き換えようとしてます。
ノルウェーがヨーロッパのエネルギー市場でロシアに取って代わりつつあることを最もよく象徴してるのは、おそらく2022年9月の出来事でしょう。
9月27日、ドイツの工場や家庭をロシアのシベリアの巨大な天然ガス田に直接つないでいた、ノルドストリーム1と2の天然ガスパイプラインの一部を破壊する爆弾が水中で爆発しました。
両方のパイプラインは、この妨害工作で完全に使用不能になり、ロシアがドイツにガスを直接輸出する能力が破壊されました。
そして、その翌日、ノルウェー人とポーランド人がバルト・パイプの開通を祝ったんです。
これは、ポーランドのガス輸入の約60%を占めていたロシアからのガスを、ノルウェーのガスに置き換える、ノルウェーの真新しいガスパイプラインです。
だから、ノルウェーは2020年代にヨーロッパ連合の最大のエネルギー供給国として台頭したんです。
そして将来的には、石油・ガスの輸出だけに限らないでしょう。
気候変動が進むにつれて、スカンジナビアの降水量は今よりもさらに増加すると予想されてます。
これは、西海岸に向かって山を駆け下る川にさらに多くの水が供給されることを意味します。
ノルウェーは、ヨーロッパ最大の水力発電の可能性を持ってるだけでなく、風力発電の可能性も最大級なんです。
ノルウェーの海岸線と国の背骨に沿って走る山々は、一般的にそれほど風の強くないヨーロッパ大陸の中でも、最も風の強い場所の1つです。
ノルウェーは将来、この過剰な再生可能な水力と風力エネルギーを自国だけのために必要としないでしょう。
だから、ノルウェーからEUへの送電線を建設する可能性がすでに提起されてます。
これによって、ノルウェー人は石油・ガス資源に加えて、水力と風力を源とするエネルギーをヨーロッパに輸出できるようになるんです。
そして、ヨーロッパで最も重要なエネルギー供給地に変貌を遂げるだけでなく、ノルウェーはヨーロッパと西側世界の鉱物やレアアース資源の最大の供給源の1つにもなる可能性が高いんです。
主にヨーロッパ経済が先導している、グリーンエネルギーへの世界的な移行を続けるには、膨大な量の金属とレアアース元素が必要になることは、今ではよく知られてます。
特にレアアースは、電気自動車のバッテリー、スマートフォン、風力タービン、デジタルカメラ、ハードドライブなど、現代の21世紀の生活と成長に不可欠なたくさんのものに必要な重要な材料です。
でも残念ながら、ヨーロッパと西側世界にとって、世界の確認済みレアアース埋蔵量の大部分は現在、中国に支配されてるんです。
中国は世界のレアアース採掘の圧倒的な63%を行ってて、これは他の全ての国を合わせたよりも多いんです。
さらに、中国は世界のレアアース加工のさらに圧倒的な85%を行ってます。
中国は地球の確認済みレアアース埋蔵量の約3分の1を支配してて、次いでベトナム、ロシア、ブラジルが続きます。
その後は大きな差があって、オーストラリアがトップ4のどの国よりもはるかに後れを取って次に来ます。
そして中国は、ロシアが石油・ガスの支配力を武器化したのと同じように、これらのレアアース資源の支配力をすでに武器化し始めてるんです。
2023年7月、中国は米国の対中半導体産業制裁への報復として、半導体製造に不可欠な2つの金属、ガリウムとゲルマニウムの輸出制限を導入すると宣言しました。
中国は現在、世界のガリウムの98%、ゲルマニウムの68%を生産してます。だから、中国が「あげへんで」って言うたら、事実上手に入れられへんってことなんです。
ガリウムもゲルマニウムもレアアースじゃないけど、それでも現代のデジタル生活を支える上で重要な金属です。
だから、中国の輸出制限は、中国が支配してる他の金属や鉱物も将来制限される可能性があるという明確な脅威やったんです。
でもちょうどその頃、ノルウェーのノーゲ・マイニングという会社が突然驚くべき発表をしたんです。
2023年6月、彼らはほとんど予期せぬ形で、世界最大のリン鉱石埋蔵量を発見したんです。それもノルウェー南部にずっとあったんです。
この会社は、この鉱床に約700億トンの経済的に回収可能なリンが含まれてると推定してます。
これは文字通り一瞬にして、それまで710億トンだった世界の確認済みリン埋蔵量を倍増させたんです。
言い換えれば、この最近のノルウェーの発見は非常に膨大で、今後半世紀にわたって世界のリン需要を単独で供給できるんです。
そして、それまでモロッコが享受してたリンの支配力を完全に覆しました。
モロッコは推定500億トンのリン資源を支配してて、2023年6月以前は世界の確認済み埋蔵量の約70%を占めてました。
でも、ノルウェーでの発見の後、一気に半分に減って、世界の確認済み埋蔵量の約35%になったんです。
ノルウェーの巨大な発見以前は、モロッコと中国がリンの最大の生産国で、世界市場を支配してました。
リンは非常に重要です。肥料の重要な成分として使われ、世界の食料チェーンに欠かせないんです。
そして、より少量ですが、デジタルデバイスやEVバッテリーの生産にも同様に使われます。
そして、ノーゲ・マイニングはまだ終わってへんのです。
彼らは、ノルウェー南部での巨大なリンの発見に、チタンやバナジウムなどの金属も大量に含まれてると考えてます。
これらの金属は、航空機からコンピュータ、潜水艦まで、あらゆるものの建造に不可欠なんです。
現在、両方の金属の生産は中国に支配されてて、世界のチタンの約36%、バナジウムの半分以上を生産してます。
さらに、バナジウムの生産はBRICS諸国に99%支配されてて、事実上世界のこの金属の生産の全てが中国、ロシア、南アフリカ、ブラジルで行われてます。
これは、長年にわたって、アメリカとEUが飛行機や潜水艦、コンピュータの製造を続けるのに不可欠なこれらの原材料へのアクセスを、地政学的に不安定なサプライチェーンに頼らざるを得なかったことを意味します。
中国のゲルマニウムとガリウムの輸出制限は、将来中国がチタンやバナジウムにもさらに厳しい輸出制限を導入する可能性があることを示してます。
ノルウェーにおそらく大量にあるチタンとバナジウムは、ノーゲ・マイニングが成果を出せば、ヨーロッパと西側諸国に中国からの戦略的自立を与える可能性があるんです。
ノルウェーは世界最新最大のリン供給源になろうとしてるんです。
これは結局のところ、ヨーロッパ最大の石油・ガス供給源になり、再生可能エネルギーの主要な供給源になることに加えて、ノルウェーが現代の技術、グリーンエネルギーへの移行、農業に不可欠な多くのレアアース材料のヨーロッパ最大の供給源になる準備ができてるということを意味します。
そして、ノルウェーは、これらの全ての産業でヨーロッパにおける以前の支配力を完全に覆してるんです。その支配力は、これまでロシアや中国のようなより独裁的な国々が享受してきたものです。
ノルウェーは、ヨーロッパ諸国に、世界で最も民主的な国から原材料をより多く調達する能力を提供してるんです。
ロシア、アルジェリア、リビア、イラン、湾岸諸国など、歴史的に大きな独裁的供給国に頼る必要が少なくなってるんです。
これは、ノルウェーがおそらくますます豊かになり続けるということを意味します。
政府系ファンドをさらに拡大して、世界の株式・債券市場をさらに支配し、税制上のインセンティブを拡大して、車両と電力網を完全に電化し、より多くの石油・ガスをヨーロッパに売り続けて、政府系ファンドにさらに資金を投入し続けることができるんです。
ノルウェーは基本的に、地政学的な無限マネーのグリッチを発見したようなもんです。
そして、彼らは賢明にも、これから何年も、何世代にもわたって全てのノルウェー国民のために繁栄する道筋を立ててるんです。
さて、こういった種類の動画を作るには、たくさんのデータが必要なんです。
ノルウェーとロシアがヨーロッパの石油・ガス市場でどう競争してるか、ノルウェーの風力・水力発電の可能性がどうなってるか、ノルウェーの小さな人口が大きな都市国家とどう比較されるか、中国がレアアース金属産業をどう支配してるかを示すのにね。
こういった生のデータを地図上で視覚化する能力こそが、こういったことを学ぶのをこんなに魅力的にしてるんです。
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