この動画は科学研究における根本的な構造問題について詳しく論じている。研究不正や偽造論文といった表面的な問題から、より深刻な制度的欠陥まで段階的に分析する。現在の学術界では論文数や被引用数を重視する評価システムにより、研究者が無用な研究に従事する「勝利戦略」が蔓延していると指摘。この歪んだインセンティブ構造が科学の進歩を阻害し、社会への投資収益率を低下させている実態を明らかにする。

なぜ科学は壊れているのか
最近、科学研究で何が間違ってるかって話をよくしとるんや。それはええことやと思うで。こういう話をするのは大事なことなんやけど、これが物議を醸すことになるとは思わんかったわ。でもな、これで気づいたんは、ワイが自分でも混乱してしもて、みんなも混乱させてしまったかもしれへんってことや。いろんな問題をごちゃ混ぜにしてもうたからな。
科学研究で一番目につく問題っちゅうんは、ある意味では一番重要やない問題なんや。つまり、研究不正や詐欺のことやな。こんな事件は大きな話題になるけど、珍しいことなんや。例えば、ハーバード大学の誠実性研究者がアンケート回答を捏造したって疑いをかけられた件があったやろ。それから、Ranga Diazが超電導測定を偽造したって疑われとる件もあるし、他にも有名な例がいくつかある。
確かにこれは酷いことやけど、どんな職業でも腐った卵は出てくるもんや。こういうことが起こりやすくなる状況っちゅうのもあるかもしれんし、科学界にそういう状況があるんやないかとワイは思っとる。でも結局のところ、これを完全に避けることは無理やと思うで。
科学研究の二つ目の問題は、もっと見えにくいんやけど、組織的な詐欺や。これがますます深刻な問題になってきとる。この詐欺には、いわゆる「論文工場」っちゅうのが含まれとって、これは論文の著者権や引用を金で売り買いする人らのネットワークなんや。それだけやなくて、偽の論文に偽のデータと偽の画像を使って論文をどんどん作り出す似非科学者のネットワークもある。
こいつらが使う手口はどんどん巧妙になってきとって、架空の研究者のプロフィールを作るために偽の論文をオンラインに仕込んだり、AIに論文を書かせたり、画像を生成したりして、WikiPediaで自分らを引用して被引用数を稼ごうとしたりしとるんや。
昔はこれは主に東の方の国々、特に中国やインドで起こってた現象やったんやけど、ここ数年で西側にも広がってきて、ヨーロッパやアメリカでも事例が出てきとる。AIがどんどん良くなってくると、これからもっと増えるやろうな。これは確かに深刻化しとる問題やけど、少なくとも今のところは、ワイが心配しとる主要な問題やない。でもな、これはもっと大きな問題の兆候なんや。
より深刻な根本問題
なんでこんなことするんやろうかって聞いてみることができるし、実際に聞くべきやと思う。なんで人は著者権や被引用数を買って科学者のふりをするんや?何の意味があるんや?
答えは簡単や。良い投資やからや。偽の論文と偽の被引用数にお金を使えば、この偽の研究を使って研究費を取ったり、給料のええ仕事を見つけたりして、もっと多くのお金を稼げるからや。
ワイがもっと心配しとる大きな問題っちゅうのは、研究が完全に偽物やなくても、インセンティブは存在してて、研究者を間違った方向に押しやってるってことなんや。つまり、経済的な圧力が研究者に、引用される論文を発表するよう促しとるんや。そやから彼らは、それをできるだけ簡単にする戦略を開発するんやけど、それはええ科学をすることやない。
引用される論文を発表する一番簡単な方法は、一般の人が理解でけへんか、関心を持たへん無駄なゴミを作ることや。同僚は認めてくれるけど、結局は科学者自身以外の誰の役にも立たへんもんをな。これは、その分野の人以外に、彼らが何をしてるかを判断する能力があると感じる人がおらへん時に、特にうまくいくんや。
彼らが戦略を開発するっちゅうても、これを意図的にやっとるわけやないで。給料もらい続けるために、残りの人生を無駄な研究に費やそうって決めて座り込むわけやない。システムが組織されとる方法では、これが勝利戦略なんや。科学における勝利戦略は、無駄になることなんや。
勝利戦略の矛盾
革命的な発見をするのが勝利戦略やないんかって?確かにそうや、でもな。そのためには、まず研究をせなあかん。そのための資金をどこで手に入れるんや?そやから科学者は、無駄な論文の生産を、決して起こらへん画期的発見に向かう途中の必要悪やと思うようになるんや。結局彼らがすることは、その無駄な論文を作ることだけになってしまう。もちろん、彼らは決してそれを認めへんけどな。
科学者は自分らの無駄な研究を、いわゆる普通のことやって弁護するんや。公平に言うと、これはもう長いこと続いてるから、ある意味では確かに普通になってしもたんや。これが科学への投資収益率が下がった理由や。彼らはそれでええと思ってて、変えたがらへんし、みんなにそれでええと信じてもらいたがってて、ほとんどの人がそう信じとる。こんな満足状態やから、進歩が遅くならへんかった方が驚きや。
ワイが科学者と接しとる中で印象を受けるのは、ほぼみんながこの問題を認識してるってことや。もちろん、ワイ自身の経験が何らかの理由で偏ってる可能性はあるで。ワインを飲んでチーズを食う人に偏ってて、ビールを飲んでピザを食う人から離れとるとかな。でも、それでワイの経験がなくなるわけやない。
科学者は常に、もっと多くの論文を作る、インパクトの高いジャーナルに発表する、論文を引用してもらうっちゅうプレッシャーにさらされとる。そして、どういう種類の論文が発表されて引用されるかを知ってて、それに取り組むんや。テニュア教授が若い研究者に、多くの人が働いてる分野で働くようにアドバイスしてるのを見たことがあるわ。それが引用される唯一の方法やからな。これが科学のバブルを引き起こす原因や。
現場の実態
部局の責任者が、スタッフの発表が足りへんって叱ってるのを何度も見たことがあるわ。ワイ自身も発表が足りへんって批判されたことがある。研究者が今、キャリアのますます早い段階で、もっと発表するようプレッシャーをかけられてるのを知ってるで。みんながそうしてるからや。これは底辺への競争で、今この瞬間も起こってることなんや。
研究費提案書の関連性の部分は、でっち上げのナンセンスやって認める教員の話を何度も聞いたことがある。彼らは、何が有用になるかなんて予測でけへんのやから、同じ古い議論で自分や他人を正当化するんや。ワイ自身も、二つ以上の既に投機的なアイデアを組み合わせた理論に取り組まへんかって提案を受けたことがあるわ。それが意味を成すからやなくて、すぐに論文になって発表できるからっちゅう理由でな。時々、ワイもそれをやったことがある。
自分が取り組んでるトピックに科学的関連性がないのを知ってるけど、生活費を稼ぐためにやってるんやって、自分や同僚に言い聞かせとる研究者と、たくさん話したことがあるわ。一方で、自分にとって本当に重要なプロジェクトがあるってな。
先輩研究者が若手にまさにそうするようアドバイスしてるのも聞いたことがある。メインストリームと一緒に泳いで、何か他のことに資金を提供するんやってな。それ自体は悪いアドバイスやないんやけど、この副次的なプロジェクトは基本的に時間不足でどこにも行かへんのや。そして、特定の分野に資金があるからっちゅう理由だけで研究トピックを作り上げる研究者をたくさん知ってるわ。これがワイが計画経済やって言う理由や。
彼らのほとんどは、こんなことを公の場では決して認めへんやろうな。時々、ノーベル賞受賞者がこれについて声を上げるのを聞くことがある。ノーベル賞を取ったら、基本的に手がつけられへんようになって、誰も疑問を持たへんからな。ドイツのYouTuberがこの問題について話すと、それは非常に物議を醸すことになるんや。文献では、これは悪い科学の自然淘汰って呼ばれとる。
悪い科学の蔓延
基本的に問題は、悪い科学が本当の科学より簡単やってことや。そやから、誰も研究の有用性をチェックせえへんかったら、悪い科学が支配するようになるんや。そして、それがワイらが見てることなんや。これを再び強調したいんやけど、学界で働く人のほとんどは、自分がしてることに何も問題がないと思ってるんや。
彼らが教えられてきたのは、自分がしてることが標準的な手順やってことや。みんながやってることやし、どうせ変えられへんってな。ただのシステムなんやって。彼らのほとんどは、何に取り組むかは実際には重要やないっちゅう考えも信じてるんや。いつか有用になるかもしれへんのは分からへんからってな。
問題は分野によって違った形で現れるし、当然やけどワイは物理学の基礎について一番よく知ってる。ここでは、ワイが数学的フィクションと呼んでるもの、Jim Baggottが童話物理学と呼んでるもの、Avi Loebが数学的体操と呼んでるものの形で問題が現れてるんや。これがEllisとSilkが物理学の完全性を守るために数学的宇宙論の分野を指定すべきやって主張した理由や。それは10年前のことや。それ以来何が起こったかって言うと、今まで以上に数学的宇宙論が増えとるってことや。
他の研究分野では、問題が違った形で現れとる。例えば、心理学や社会学の一部では、統計的有意性の欠陥のある測定を使うっちゅう大きな問題があったんや。これは文字通り何十年も続いてきたことで、問題が広く知られてたにも関わらずや。2016年にアメリカ統計学会の当時の会長やったJessica Uttsからの興味深い声明があって、統計学者や他の科学者は何十年もこのトピックについて書いてきたって言うてるんや。そしたら聞かなあかんのは、もし問題がそんなに長い間広く知られてたんやったら、
自己修正能力の欠如
なんで心理学者や社会学者は何もせえへんかったんや?それは努力が必要やったし、論文を発表するのが難しくなったからや。そやから、本当に本当にせなあかん状況になって、公の注目を集めるまでは、もちろん彼らはそれをせえへんかったんや。
心理学では興味深いことが起こったんや。心理学者が行って、何が問題を引き起こしたかを理解しようとしたんや。そして、コミュニティでの自己修正の欠如に問題の原因を正しく特定したんや。この自己修正が起こらへんかったのは、みんながそれで大丈夫やと思ってたからや。彼らは習ったことをしてただけやった。そして心理学者は、特定の基準を強制することで混乱を片付けようとしてきたんや。物理学者にはこの自己反省能力が欠けとる。
科学の他の多くの分野でも似たような問題があるんや。例えば、生物医学では、何十年もラベルを間違えた細胞系を使ってきたとか、本来あるべきものやない抗体を使ってきたとかいう、とんでもない話があるんや。または、広く知られてるマウスモデルの欠点、つまり、マウスでの試験が人間に適用されることはほとんどないって知られてるのに、なんで使い続けるんや?マウスは安くて、使いやすくて、みんなが使ってるからや。
これは全部、Richard HarrisのRigor Mortisっちゅう本から学んだことや。なんでこういうことが起こり続けるんや?彼が社会科学者のBrian Martinsonを引用してるんやけど、科学で働く人のほとんどは、できる限り一生懸命働いてるんや。投入してる時間という点では、できる限り長時間働いてるんや。彼らはしばしば自分の身体的限界を超えて働いてるんや。そして、できる限り賢く働いてるんや。
そやから、そういうことを全部やってる時に、優位に立つために、先に進むために、最初にゴールラインを越える人になるために、他に何ができるんや?できることは手抜きすることだけや。それが残された唯一の選択肢なんや。ワイは、学界のこの壊れたインセンティブ構造が、ワイが以前のビデオで論じたように、科学の進歩がこんなに遅くなった理由やと思ってるんや。
進歩の停滞
止まってるわけやないけど、投資収益率の低下が見られるんや。この理由は、ワイが思うには、彼らにお金を払ってる社会に対して有用であることをもう気にせえへん研究者にたくさんお金を払ってるからや。彼らは無用でも大丈夫やと思ってるし、自分らの無用さを弁護さえするんや。
ワイが有用な研究を求めるって言う時に、必ずしも技術的応用を意味してるわけやないことを明確にしたいんや。知識そのものにも用途があるんや。
現在の科学研究の組織が極めて非効率やってことは、経済学者によっても研究されてるんや。ワイが知ってる中で一番ええ本は、Paula Stephanのものや。彼女は様々な問題を指摘してるんや。例えば、現在のシステムがPhD学生やポスドクを安くて使い捨てできる労働力として搾取して、もっと多くの論文を作って大学にお金をもたらすってことやな。
でも彼女が指摘する主要な問題は、システムがリスクテイキングを強く阻害してるってことで、これが進歩がほとんどない理由なんや。彼女はこう書いてる。進化したシステムは、教員が不確実な結果を伴う研究を追求することを阻害してる。成功しなかったら、次の研究費が資金提供されへんかもしれへんってことを意味するからや。確実な賭けに見えへん提案は、そもそも資金提供を受けるのが難しいかもしれへん。
ノーベル賞受賞者のRoger Kornbergを引用すると、提案する研究が事実上成功確実やなかったら、資金提供されへんってことや。リスク回避は、ソフトマネーの教員にとって特に深刻や。スタンフォード大学のバイオエンジニアリング教授のStephen Quakeが言うように、今日の教員の評価基準は出版か滅亡から資金調達か飢餓に変わったんやってな。この本は2012年のもんや。
学界のインセンティブ構造が根本的に壊れてるってのは、もちろん新しい洞察やない。人々はワイが学生やった時からもう議論してたからな。それは30年前のことや。これがこの問題がいかに解決困難かを物語ってるんや。
トピックの重要性が非常に高いにも関わらず、確かにワイの多少ニッチな関心事やと認めざるを得へん。ほとんどの科学者は、問題がこれほど研究され、文書化されてることを知らへんと思うんや。これについてあまり聞かへん理由は、あなたが聞く可能性が最も高い科学者が、学界のプレッシャーをほとんど感じへん一流機関の一流研究者やからや。これらは0.1%、科学のクリーム・オブ・ザ・クリームや。一方で、ワイが話してるのは残りの99.9%のことなんや。
科学者への不信
そして、これがワイが科学者を信頼せえへん理由や。ワイはこれが一部の人を動揺させることを知ってる。ワイが言うべきやないことや。なぜなら、科学への信頼を損なう可能性があるからな。でも、そうやなかったら、ワイはあなたに嘘をついてることになるんや。真実は、ワイは科学者を信頼してないってことや。システムが彼らの利益をどう歪めるかを知ってるからや。
そして、ワイは科学的主張を適切に評価できるように、科学研究がどう機能するかをあなたに知ってもらう必要があると思ってるんや。これがワイがこれについて話す理由や。ワイはあなたによく情報を提供したいんや。ワイはあなたに真実を知ってもらいたいんや。真実が科学への信頼を減らすとしても、それはそれでしゃーないんや。
ワイがこれについて話すのは、この問題を修正する必要があるからや。ワイは自分の専門分野で、科学者が疑似科学的議論に固執するのを見てきた。そして、この話はまだ終わってない。まだ続いてるんや。ワイには、同じことが他の分野でも起こり得るし、ほぼ確実に起こってるって思う十分な理由があるんや。
ワイが科学者をもっと信頼するようになる唯一のことは、社会学的・経済的圧力が研究に影響するのを防ぐための意図的な措置を彼らが導入することや。例えば、コミュニティが何十年も間違った予測をし続けたら、結果を見るべきやってことやな。これは合理的やと思わへん?ワイはそう思うで。
Paula Stephanは彼女の本で推奨事項のリストを持ってるんや。ワイの本にもリストがあるし、たくさんの人が問題を解決する方法についての推奨事項を考え出してる。でも何も変わってないんや。
まとめ
そういうわけや。これらが異なる問題なんや。時々、完全な詐欺があって、研究者への組織的圧力によって悪化してる可能性がある。実証可能に拡散してる組織的詐欺がある。そして、ほぼすべての人に影響する一般的に壊れたインセンティブ構造がある。
最後に、個人的なコメントや。科学研究には、膨大な金額を無駄にして進歩を遅らせる大きくて組織的な問題があることを指摘することで、人々がワイを攻撃してくることを知ってるんや。これらは大部分、ワイが思うに、善意の人らや。科学がうまくいってるって信じたいんや。科学を擁護する時に正しいことをしてるって思ってるんや。
科学を擁護する彼らの方法は、問題が存在することを否定して、場合によっては問題に注意を向ける人を攻撃することや。善意かもしれへんけど、信じられへんほど情報不足なんや。これは現実の問題で、その存在を否定することは科学の助けにならへん。
科学研究は壊れてるんや。これは何十年も続いてることで、状況は改善してない。悪化してるんや。ワイらは最終的にこれについて何かをせなあかん。
それでおしまいや。これがビデオや。本当にな。


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