ジャック・ヒダリーと共に世界を変える技術について | エピソード #124

AIに仕事を奪われたい
この記事は約33分で読めます。

19,453 文字

The World-Changing Technology Everyone Is Missing w/ Jack Hidary | EP #124
In this episode, Jack and Peter discuss how Quantum can become a business and current use cases of Quantum through AQMed...

GPSはめっちゃ脆弱やねん。スプーフィングもできるし、それが今まさにロシアがウクライナでやってることやし、イランもペルシャ湾地域の大半でやってるし、中国も台湾周辺でやってる。せやから量子センシングでこの問題をどないして解決すんねん?
ここに悪いニュースがあるで。今、臨床試験中の装置で心臓の磁場を5分以内に検出できるんや。これはもう驚異的やで。
量子技術で儲けられるんか?
2年半前に分社化して、約5億ドル調達したテクノロジーがあんねん。LQM (大規模量子モデル) を使って、それを量子技術と組み合わせてる。これが大成功の秘訣やで。
ジャック・ヒダリーとのムーンショット パート2へようこそ。今日は量子アプリケーションについて話すで。量子技術で儲けられるんか? 量子コンピューティングだけやなくて量子技術全般についてや。
人気の要望に応えて、サンドボックスAQの素晴らしいCEO、ジャック・ヒダリーや。ジャック、会えてうれしいわ。
ピーター、会えてうれしいわ。前回話したときは、古典的なコンピューターで量子方程式をシミュレーションできるようになって、原子や分子、イオンの世界を理解できるようになったことについて話したな。ビットの世界とは違うんや。サンドボックスAQで作ったのは、今日すでに儲かってるロケットみたいなもんやで。
つまり、量子の世界は数十年先の話やと思ってる人もおるけど、実際のビジネスになってるんか? それを君はビジネスにしたんやな。
そうや。量子技術と量子アプローチをAI、特に定量的AIと組み合わせれば、今日の製品を作れることに気づいたんや。今日、世界中の実際の顧客、グローバル1000の顧客に価値を提供できるんや。
ピーター、例を挙げてみよか。ちなみに、アルファベットからサンドボックスAQを立ち上げたときに、セルゲイ・ブリンとエリック・シュミットの支援を得て、いきなり5億ドルを調達したんやで。これはすごい資金調達やな。世界でも5億ドルのシード・ラウンドを調達できる人はほとんどおらへんで。それで今日は収益も上げてるし。2年経ってどのくらいの規模になったか、人々に感覚をつかんでもらうために、実際のビジネスの話をしてもええか?
ピーター、その通りや。約2年半前に分社化して、5億ドル近く調達したんや。そして2年半後の今、本当に堅実なビジネスを構築して、多くの大手顧客がついてる。製薬業界の顧客、航空宇宙業界の顧客、エネルギーやバッテリー業界の顧客など、本当に社会の重要なセクターの顧客やな。
つまり、LQM (大規模量子モデル) を使う定量的アプローチと量子技術を組み合わせると、これが大成功の秘訣になるんや。じゃあ例を挙げてみよか。
量子センサーを取り上げてみよか。量子センサーは今日すでにあるんや。前回ピーターと話したように、量子コンピューターは今、アマゾン、マイクロソフト、グーグル、IBMなどの大手企業や、サイト・クアンタム、アイオンQなどのスタートアップを含む、約3ダースの非常に真剣な企業が構築中や。数年後には、スケーラブルで障害耐性のある量子コンピューターが登場するやろう。でも、それはまだ今日の話やない。
でも、量子センサーに目を向けてみよか。量子センサーは今すぐここにあるんや。これらは、周囲の世界を感知する古典的な能力を超えたセンサーや。例えば、周りの磁場を見てみよか。地球には磁場があるんや。それほど強くはないけど、磁場はあるんや。ありがたいことに、なければ私たちは皮膚がカリカリになってしまうからな。
そうや、宇宙線がやばいからな。
磁場が私たちを守ってくれてるんや。地球に降り注ぐあらゆる種類の有害な放射線から守ってくれてる。磁場を失ったり、磁場のない惑星は、私たちの地球ほど住みやすくないんや。地球の素晴らしいところの1つが、この磁場なんや。
宇宙から地球を見たアニメーションを見たことあるか? 様々な放射線から私たちを守ってる様子が見えるんや。本当に素晴らしいもんや。
でも、この磁場はいろんな方法で利用できるんや。子供の頃、みんなコンパスを持ってたやろ? そのコンパスは北を指してて、森の中で道に迷っても、そのちっちゃなコンパスで何とか森から出られたんや。
でも今はそれ以上のことができるんや。実際、動物界の相当な部分が毎日磁場を利用してるんや。地球上の何百万、何千万もの鳥を見てみると、南北に渡りをしてるのが分かるやろ。
実際、北極アジサシを見る機会があったんや。北極アジサシは驚くべき鳥で、白い鳥なんやけど、1年に2万4000キロも移動するんや。北極から南極まで行くからな。
南極で大きな冬服を着て撮った素晴らしい写真を見たことあるわ。
そうや、まだ南極点には行ってないけど、南極には行ったんや。南極で北極アジサシを見る機会があってん。最近はスヴァールバル諸島にも行ったんや。北極圏の北にある数少ない陸地の1つやねん。そこで北極アジサシを見たんや。北に向かう途中やってん。
両方の場所で北極アジサシを見られたのは本当にありがたかったわ。でも、どうやってそんなことができるんやろ? 北極アジサシはどうやって何千キロもの距離を、しかも水の上を旅するんやろ?
もちろん、地球の磁場を感知できるのが1つの理由や。多くの鳥がその能力を持ってるんや。鳥だけやない。クジラの種類によっては、多くの種類のクジラがその能力を持ってる。餌場から次の世代を産む場所まで、何千キロも水中を移動するんや。
多くの種類の動物がそれをやってるのが分かるんや。犬にも実際にその能力があるし、カメにもあるんや。カメが水に向かって急いでるのを見たことあるやろ? 実際には水の匂いとかを感知してるわけやない。磁場を使ってるんや。
動物界の多くがそれをやってる。私たち人間は生まれつきその能力を失ってしまったから、技術を使う必要があるんや。良いニュースは、それがサンドボックスAQがやったことなんや。
約5年前、私たちはGPSが非常に脆弱だということに気づいたんや。GPSはもちろん一連の衛星やけど、今では世界中に4つのGPSシステムがあるんや。アメリカが何年も前に1つ打ち上げて、ヨーロッパに1つ、ロシアに1つ、中国に1つあるんや。
ロシアと中国は、私たちが彼らに対してGPSをオフにした場合に備えて、独自の耐性のあるGPSシステムが必要だと気づいたんや。だから彼らは独自のシステムを持ってる。アメリカとヨーロッパにもあるけど、残念ながらGPS信号は非常に簡単に妨害できるんや。
そうや、スプーフィングもできるよな。偽のGPS信号を作って、誰かを全く間違った方向に導くこともできるんや。
その通りや。今、様々な敵対者がGPSをスプーフィングしてる。GPSを妨害したいなら、実際にオンラインで見つけられるんや。合法じゃないからやらんでほしいけど、オンラインで探せば、大きなトランシーバーみたいな小さな箱が見つかるんや。それで近所全体のGPSを妨害できるんや。もっと大きいのがあれば、街全体を妨害できる。
それが今、ロシアがウクライナでやってることなんや。イランがペルシャ湾地域の大部分でやってることや。中国が台湾周辺でやってることや。今まさに起きてるんや。
2週間前、ウォール・ストリート・ジャーナルのデジタル版と紙版の1面トップやったんや。防衛や国家安全保障だけでなく、民間航空にも影響してる。今年に入ってから何千もの飛行機が混乱してる。一部は他の場所に着陸せざるを得なかった。
フィンエアーを例に挙げると、スカンジナビアの航空会社の1つやけど、バルト地域への路線を削減せざるを得なかったんや。単に飛行機をそこに運べないからや。GPSがないためにね。これは妨害とスプーフィングの話やけど、ピーター。
もちろん、中国とロシアの両方が衛星を撃墜する能力を発表したのは公開情報やな。残念ながら、空から衛星を撃ち落とす能力をね。
私たちはGPSに驚くべき依存を作り上げてしまったんや。もちろん、GPSは水中では機能しないという問題もあるな。信号がほんの少しの水でもすぐに減衰してしまうからや。
そうや、水中は問題やな。トンネルの中とか、洞窟の中とか、地下で様々な鉱物を探してる場合もGPSはないんや。
じゃあ、量子センシングはこの問題をどう解決するんや? 私たちは何をしたんやろ? 磁気マップの観点から世界のマッピングがようやく完成したことに気づいたんや。過去20年間、様々な衛星が打ち上げられて、この磁場を実際にマッピングしてきたんや。
地球のコア磁場があることが分かったんや。これは地球の中心にある溶けた鉄の塊が動いてる結果として生じる磁場や。これは均一な磁場を作り出すから、実際にはそれで航法はできないんや。全方向で同じやからな。
そうや、球状の磁場やから、全方向で同じなんや。
でも、ここで何が起こるかというと、その磁場が地殻を通過するときに面白いことが起こるんや。地殻にはいろんな鉱物があって、その中にはフェロ磁性体って呼ばれるものがあるんや。フェロ磁性体っていうのは、それ自体が磁性を持ってるわけやないけど、磁化されうるものなんや。
例えば、ペーパークリップとか鉄、ニッケル、コバルトとか、いろんなものがそうやな。マグネタイトやヘマタイトっていう鉱物が2つあるんやけど、これらが地殻にランダムに分布してるんや。そのランダムな分布が非常に役立つんや。なぜかっていうと、コアの磁場を局所的な特徴に歪めるからや。
だから、地球の上を通過すると、異なる分布が見えるようになって、今それをマッピングしたから、地殻の磁場で航法ができるんや。
これは地域の磁気指紋みたいなもんやな。本当に、ここサンタモニカにいる私の位置とか、カムチャツカ沖の潜水艦の位置とかを知るのに十分な精度があるんか? その程度の精度があるんか?
そうや、ちなみに視聴者の皆さんに言っておくと、ピーターは今カムチャツカ沖の潜水艦にはおらへんで。ピーターを見られるのはすごい技術やな。
でも実際、その能力はあるんや。グーグルアースやグーグルストリートビューを思い出してみ。グーグルアースが最初に立ち上がった10年以上前は、エッジがちょっと荒かったんや。全ての地域の解像度が高くなかったんやけど、時間が経つにつれて、グーグルはより高解像度の画像でそれらの空白を埋めていったんや。
最終的にはストリートビューまで行って、今では美術館の中まで人を送り込んで、美術館の中を移動できるようになってるやろ。地球の磁場マップでも同じことが起こるんや。
今日、私たちは非常に優れたマップを持ってる。20年以上にわたって多くの衛星がこれらの磁気画像を撮影してきたおかげやねん。もちろん、人々が関心のある地域があれば、その地域の上を磁力計、つまり磁気センサーで引っ張って、さらに高解像度のマップを得ることもできるんや。今後数年でそういうことが起こるやろうな。
でも、本題に戻ろか。この磁気マップと、量子センサーがあれば、その磁場がどこにあって、1平方メートルごとにどんな感じになってるかを実際に検出できるんや。今日、飛行機の航法を助けるのに1平方メートルレベルまで下げる必要はないけど、最終的にはそれが人々が求める解像度になるやろうな。
つまり、飛行機や潜水艦や車の中に箱があって、その箱が磁場の変化を拾い上げて、時間とともにこのパターンを作り出す。そして、そのパターンをマッチングさせるってことやな。
その通りや。これが量子センサーなんや。量子センサーって言うとき、どういう意味なんやろか? 量子効果を実際に使ってるってことなんや。
例えば、これらのセンサーの一部は光ポンピング磁力計と呼ばれるものや。これは、そこに元素があって、その元素にはいろんな電子があるんや。そこに光エネルギー、つまり本質的には光子をポンプで送り込むんや。電子が光子を吸収すると、電子は量子状態が高くなるんや。
これが量子の核心的なアイデアなんや。そもそも量子って何を意味するんやろか? 何かを量子化するっていうのは、離散的な方法で動くようにすることなんや。
例えば、スロープとはしごを考えてみ。スロープは上り下りできて、どこでも立てるもんや。ここに立ったり、ここに立ったり、ここに立ったりできる。立てる場所に区別がないんや。
でも、はしごは違う。1段目、2段目、3段目、4段目… とはっきり区別できるんや。はしごのどこに立ってるかがはっきりしてる。
音楽で例えると、バイオリンやギターなら、弦のどこにでも指を置けるやろ。そして弓を引くと、異なる周波数が鳴るんや。でも、ピアノは離散化されてるんや。ピアノは量子みたいなもので、バイオリンは古典的な世界みたいなもんや。
バイオリンならアナログで好きなところに動かせるけど、ピアノは離散的なんや。はしごも同じで、はしごは量子みたいなもんや。電子はエネルギーの特定の段にしか存在できない。その段の間には存在できないんや。
スロープはより古典的な世界の理解に近くて、ビリヤードのボールがビリヤード台のどこにでも存在できるようなもんや。
みんな、エピソードを少し中断して、私にとって非常に重要で、実際にあなたや愛する人の命を救う可能性のある会社について話したいと思うんや。その会社はファウンテン・ライフっていうんやけど、何年も前にトニー・ロビンズと非常に才能のある医師たちのグループと一緒に立ち上げた会社なんや。
ほとんどの人は、自分の体の中で何が起こってるか実際には知らへんのや。みんな楽観的やけど、ある日、横腹に痛みを感じて医者や救急室に行くと、「申し訳ありませんが、ステージ3か4のがんがあります」って言われる日が来るんや。
もちろん、その朝に始まったわけやない。おそらく長い間問題があったんやけど、私たちが見ないから分からなかったんや。だから、ファウンテン・ライフで作ったのは、世界で最も先進的な診断センターなんや。
今日、アメリカ中に4つのセンターがあって、世界中に20のセンターを建設中や。これらのセンターでは、全身MRI、脳と脳血管のMRI、AIを活用した冠動脈CT (軟性プラークを探す)、DEXAスキャン、グレイルの血液がん検査、完全な幹部向け血液検査など、これまでで最も高度な検査を受けられるんや。
150ギガバイトのデータが生成されて、それがAIと医師に送られて、病気が本当に初期の段階、解決可能な段階で見つかるんや。結局は分かることになるんやから、行動が取れるときに知った方がええやろ。
ファウンテン・ライフには治療の面もあって、健康な人生を10年、20年延ばせる世界で最も先進的な治療法を探して、センターで提供してるんや。
これに興味があれば、ぜひチェックしてみてな。fountainlife.com/peterに行ってみ。トニーと私がニューヨーク・タイムズのベストセラー「ライフフォース」を書いたとき、3万人もの人がファウンテン・ライフのメンバーシップについて問い合わせてきたんや。
fountainlife.com/peterに行けば、リストの一番上に置いてあげるよ。私にとって、家族全員、会社のCEO、友人たちに提供する最も重要なもののひとつなんや。健康な寿命を何十年も延ばすチャンスやからな。
私のリスナーとして、fountainlife.com/peterに行ってみてな。
さて、エピソードに戻ろか。
シリコンバレーにX プライズの支援者のグループを連れて行って、ディープテックの旅をしたんや。サンドボックスAQにも来たよな。
そうや、来てくれたな。
そのテクノロジーを見たんや。管理可能なサイズやった。ブラックボックスって呼んでもええけど、センサー自体は比較的小さいよな。
そうや、シルバーボックスやけどな。比較的小さいんや。そのボックスのほとんどは空気で満たされてるんや。最終的にはもっと小さな形にするつもりや、ピーター。訪問中に聞いたかもしれんけど、空軍が過去2年間のテストのために特定の形を求めたんや。
実際、空軍は公にテストしてる。それについてはすぐに話すわ。
さて、ここで質問や。素晴らしい量子センサーがあって、光子で電子をポンプアップしてる。もちろん、ポンプアップを止めたら、電子は元に戻って光子を放出するんや。エネルギー保存則やからな。光子を吸収したから、今度は光子を放出せなあかん。
磁場の中で光子が放出されると、ゼーマン効果ってのが起こるんや。これによって、その光子の経路と特性から、磁場の強さを逆算できるんや。光子を検出すると、その瞬間にその特定の強さの磁場があったことが分かるんや。
そして、それを使って、例えば飛行機が時速700マイルで飛んでる時とか、他の乗り物でも、真下にある磁場のパターンを計算できるんや。
さて、ここで問題が出てくる。素晴らしいセンサーができた。これは良いニュースや。でも悪いニュースは、素晴らしいセンサーっていうのは情報が多すぎるってことなんや。
例えば、ピーター、あなたと私がその飛行機に乗ってるとしよう。C-17っていう大きな貨物室のある飛行機に乗ってるとして、空軍と一緒に飛んでるんや。たくさんの人が乗れて、みんな携帯電話を持ってる。携帯電話は全部磁場を出してる。時計も磁場を出してる。心臓の鼓動も…これについては後で話すけど、全てが磁場を出してるんや。
非常にノイズの多い環境やから、物理的にそれら全てをシールドしようとしたら、非常に難しいんや。だからAIが必要になるんや。言葉について考えるAIじゃなくて、数字について考えるAIや。量的なAIやね。
これらの数字は、磁場の強さが瞬間ごとに変化するものや。下にあるものや周りにあるものの磁場の強さやね。私たちが長年かけてやってきたのは、地球の磁場を見て解釈するけど、周りの磁場は無視するようにAIを成功裏に訓練することやった。
それはすごいな。
そうなんや。実は一番難しかったのは量子の部分じゃなくて、AI の部分やってん。だから私たちはAQnavって呼んでるんや。AIと量子を組み合わせて、ナビゲーションプラットフォームを作ったんや。
このプラットフォームは、ピーター、妨害もスプーフィングもできへんのや。エアギャップがあって、接続する方法がない。インターネットに接続してへんし、衛星とも通信せえへん。衛星も必要ない。無線周波数とも通信せえへん。
単に地球の声を聞いてるだけなんや。鳥がするように、一方的に地球の声を聞いて、真下の磁場を理解して、それでナビゲーションしてるんや。
空軍が発表したから公に話せるんやけど、このAQnavと慣性航法システム(INS)を組み合わせると、すごいことができるんや。INSっていうのは、このポッドキャストの聴者なら知ってると思うけど、IMU(慣性計測装置)のことやね。方向と加速度を瞬間ごとに追跡するんや。
ジャイロスコープを使ってな。アポロミッションの初期から今日まで、飛行機やロケットにはジャイロスコープが搭載されてるんや。ジャイロスコープの紐を引いて、それがどう動くか覚えてるやろ。こっち向けても、あっち向けても、どっち向けても、いつも同じように動くんや。それがINSの原理なんや。慣性航法システムやね。IMUはその一例や。
INSは素晴らしいんやけど、問題はドリフトなんや。時速700マイルで飛んでると、わずか10分でかなりドリフトしてしまう。1時間、2時間、3時間となると…今まさにそれが飛行機で起こってるんや。GPSが使えない地域で何時間も飛んでて…目的地に戻れなくなるし、行きたいところにも行けなくなる。
チャールズ・リンドバーグが、ただの大雑把な地図だけでニューヨークからル・ブルジェまで飛んだのは驚異的やけどな。でもそこまで話すのはやめとこか。
さて、AQnavが稼働してる。医療分野での別の量子センサーの話に移りたいんやけど、これは多くの人が本当に興味を持ってる分野やね。そっちの話をしてもらえるかな?
もちろんや。磁場を検出して、センサーの信号を読み取り、ノイズを無視するAIを使うという同じ原理を、病院や診療所、ベッドサイド、救急車、予防医療、さらにはスポーツや健康増進の分野にも応用できるんや。
私たちの時代の重要な医療課題の1つである心臓病ケアに応用できるんや。ピーター、聴者の皆さんもご存知だと思うけど、心臓発作や心臓病は一般的に、アメリカでは男女両方の死因の第一位なんや。男性だけじゃなくて、女性も同じように第一位やねんで。
世界中でも最大の死因やし、しばしば無言の殺し屋とも呼ばれてる。事前の警告サインがほとんどなく突然やってくることが多いんや。現在の診断ツールが不十分なのは明らかやね。
友人や家族、同僚の経験で、どれだけ多くの場合、素晴らしい健康診断を受けてA+の評価をもらった3ヶ月後に心臓発作を起こしたという話を聞くか…
この数字をもっと強調してもええか? 全ての心臓発作の70%は前兆がないんや。症状も、息切れも、痛みもない。実際、カルシウムスコアがゼロでも起こりうるんや。
カルシウムスコアっていうのは、動脈の側面にあるセメントみたいな石灰化プラークのことやけど、冠状動脈を塞いで心臓組織への酸素供給を妨げてなければ、安定してれば問題ないんや。
問題なのは炎症を起こしてる軟性プラークで、これが夜中に破裂して、心臓への血液と酸素、グルコースの供給を遮断して、心臓発作を起こすんや。
AQMはそれを検出するのに役立つんか?
そうやな、こういうことなんや。地球の磁場だけじゃなくて、体の磁場も検出できることに気づいたんや。電気があるところには必ず磁場があるっていうのは、1800年代にマイケル・ファラデーが教えてくれたことやね。これは物理学の法則や。
心臓に電気パルスがあるのは知ってるよな。ほとんどの人は自然な電気パルスを持ってる。その能力を失った人はペースメーカーを使って人工的にパルスを作り出すんやけどな。
心臓の話をすると、この電気信号があるんや。なぜこの電気信号が必要かっていうと、心臓を収縮させるためなんや。心臓は体のどの筋肉と同じように、収縮すると血液を送り出すんや。
ついでに言うと、人々には第二の心臓について考えてほしいんや。第二の心臓っていうのはふくらはぎの筋肉のことや。ふくらはぎの筋肉を鍛えてほしいな。血液を戻すためにふくらはぎの筋肉が必要やからな。血液が静脈にたまらないように、ふくらはぎの筋肉を鍛えてな。
静脈還流やな。その通りや。
体に筋肉があって、今、指を動かしてるけど、脳がこの筋肉に信号を送って収縮させてるんや。実際には筋肉はここにあるんやけどな。
そうや、でも筋肉がここにあって、ここで収縮させてるってことやな。
そうそう。で、心臓の電気に関連する磁場を検出できるんや。実際、ECGやEKG(アメリカでの呼び方)を超えることができるんや。ECGっていうのは心電図のことやけど、これは実際には心臓を見る非常に間接的な方法なんや。
何を見てるかっていうと、人の胸に電極のついたパッドを貼って、皮膚の導電性を見てるんや。でも、実際に興味があるのは体腔の中にある臓器で、皮膚の骨や組織の向こう側にあるんや。実際、心臓の中で何が起こってるかを正確に示す指標としては非常に貧弱なんや。
もちろん、いくつかのことは分かるんやけどな。実際、ここにグラスがあるんやけど、みんなに見えるかな? ECGの記号が全部書いてあって、いろんな波形があるんや。NSRとか、頻脈、徐脈、PVC、心房粗動、心房細動、STEMIとかな。
いつでもECGを解釈できるように、これをそばに置いてるんや。PQRSのコンプレックスもあるしな。
でも実際には、STEMIって呼ばれる心臓発作の形があるんや。STEMIって何の略かっていうと、ST上昇型心筋梗塞のことや。波形の様々な部分にピーターも知ってるように文字を割り当ててて、STEMI型の心臓発作はECGで見えるんやけど、NSTEMIっていうのもあるんや。
NSTEMIってのは、定義上、ST上昇のない心筋梗塞のことやけど、これはEKGじゃ見えへんのや。波形の上昇がないからな。
せやから、どうするんやろ? 実は何年も前に、心臓の磁場には情報がもっと豊富に含まれてることに気づいたんや。AQnavの話のときにピーターが言ったように、磁場は海を通り抜けて、水中でも水上でも、地中でも地上でも、どこでも検出できるんや。
心臓の磁場も同じなんや。心臓の磁場を検出できれば、皮膚の導電性を間接的に見るEKGよりもずっと多くのことが分かるんや。
実際に今、ニューヨークのマウント・サイナイ病院やミネソタのメイヨー・クリニックで、臨床試験中の装置があるんや。まだ承認されてへんけど、これらのセンサーを使って心臓の磁場を検出できるんや。
でも、ナビゲーションのときと同じで、一番難しいのはセンシングじゃなかったんや。一番難しかったのは、信号を見つけてノイズを無視する定量的AIやったんや。
ピーター、病院環境がどれだけノイズだらけか知ってるやろ? めっちゃノイズだらけなんや。
最初の問題はこうやったんや。パロアルトの研究所からプロトタイプを持ち出して、みんな興奮してたんや。最初に行ったのはUCSF病院やった。持ち込んで測定を始めたんやけど、装置から20フィート離れたところにエレベーターシャフトがあることに気づいたんや。
エレベーターが上下するたびに、大きな重りが上下する際に使われる電磁気が、心臓の信号を検出する能力を台無しにしてたんや。
文字通り「研究所に戻る」っていう言葉があるやろ? 私たちは文字通り研究所に装置を持ち帰って、心臓を見て周りのノイズを無視する能力をもっと強化するように再設計したんや。
実際にそうなったんや。今では7代目のこの装置になってて、臨床試験は本当の患者さんを対象に救急室で順調に進んでるんや。たまに誰かが来てチェックするんじゃなくて、救急室の中で実際に使われてるんや。MCG、つまり心磁図検査やね。
これは従来のゴールドスタンダードと比べて、より速くて正確なんか? 何が違うんや?
そうやな、今のゴールドスタンダードはトロポニンレベルなんや。多くの聴者も知ってると思うけど、これは血液検査で、病院内の検査室に持って行って読み取らなあかんのや。
トロポニンレベルは心臓に特異的じゃなくて、筋肉の崩壊や筋力低下を示すんやけど、心臓に特異的じゃないんや。偽陽性や偽陰性もたくさんあって、本当に最高のものじゃないんやけど、今はこれしかないんや。
だから、少なくとも1回の採血が必要で、結果が出るまで2時間以上のサイクルになるんや。この人に何が起こってるか分かるまでにな。
アメリカだけでも年間800万件の胸痛で救急室を受診するんやけど、そのうち実際にその瞬間に心臓発作を起こしてるのはほんの一部なんや。何が起こってるか素早く選別する必要があるんやけど、半分以上のケースで少なくとも2回のトロポニン血液検査が必要になるんや。
そうなると、救急室に入ってから4時間、5時間、6時間かかることになる。適切な治療を受けられへんだけじゃなくて、救急部門のリソースも占有してしまって、他に治療が必要な人の治療もできなくなってしまうんや。
この装置なら5分以内に何が起こってるか検出できるんや。侵襲的じゃないし、放射線も出ない。服を着たまま、ワイヤーも変なパッドも必要ない。これはもうスタートレックの技術やな。ステップインして、心臓発作起こしたんか、心臓は健康なんかがすぐに分かるんや。
その通りや。最初に目指してるのは、ピーター、この救急部門でのトリアージへの応用なんや。時間とともに、この装置とAIにもっと多くの機能を追加していくつもりや。心房細動とか、他のいろんなことも見ていくつもりやけど、最初は救急部門の問題に焦点を当ててるんや。
だから今、マウント・サイナイ病院やメイヨー・クリニックの心臓病院の中にいるんや。この装置の承認を求めるのに必要なデータを集めてるんや。
みんな、エピソードを少し中断して、私にとって非常に重要で、実際にあなたや愛する人の命を救う可能性のある会社について話したいと思うんや。その会社はファウンテン・ライフっていうんやけど、何年も前にトニー・ロビンズと非常に才能のある医師たちのグループと一緒に立ち上げた会社なんや。
ほとんどの人は、自分の体の中で何が起こってるか実際には知らへんのや。みんな楽観的やけど、ある日、横腹に痛みを感じて医者や救急室に行くと、「申し訳ありませんが、ステージ3か4のがんがあります」って言われる日が来るんや。
もちろん、その朝に始まったわけやない。おそらく長い間問題があったんやけど、私たちが見ないから分からなかったんや。だから、ファウンテン・ライフで作ったのは、世界で最も先進的な診断センターなんや。
今日、アメリカ中に4つのセンターがあって、世界中に20のセンターを建設中や。これらのセンターでは、全身MRI、脳と脳血管のMRI、AIを活用した冠動脈CT (軟性プラークを探す)、DEXAスキャン、グレイルの血液がん検査、完全な幹部向け血液検査など、これまでで最も高度な検査を受けられるんや。
150ギガバイトのデータが生成されて、それがAIと医師に送られて、病気が本当に初期の段階、解決可能な段階で見つかるんや。結局は分かることになるんやから、行動が取れるときに知った方がええやろ。
ファウンテン・ライフには治療の面もあって、健康な人生を10年、20年延ばせる世界で最も先進的な治療法を探して、センターで提供してるんや。
これに興味があれば、ぜひチェックしてみてな。fountainlife.com/peterに行ってみ。トニーと私がニューヨーク・タイムズのベストセラー「ライフフォース」を書いたとき、3万人もの人がファウンテン・ライフのメンバーシップについて問い合わせてきたんや。
fountainlife.com/peterに行けば、リストの一番上に置いてあげるよ。私にとって、家族全員、会社のCEO、友人たちに提供する最も重要なもののひとつなんや。健康な寿命を何十年も延ばすチャンスやからな。
私のリスナーとして、fountainlife.com/peterに行ってみてな。
さて、エピソードに戻ろか。
次のトピックや。大きな話題やけど、薬の発見について。すでにサンタとUCSFと協力してるよな。量子物理学の方程式、つまり1世紀前に偉大な科学者たちが私たちに与えてくれたモデルを使って、私や君や皆を助ける特定の薬を見つけるのを手伝えるんか?
そうやな、これは本当に重要な課題なんや。みんな知ってる通り、前臨床の研究に平均8年から10年かかるんや。第1相の臨床試験に入る前にな。
ほんま狂ってるで。時間とお金の面で。
その通りや。まったくクレイジーやな。それから臨床試験に入るんやけど、みんな知ってる通り、第1相、第2相、第3相って進んでいかなあかん。全ての段階を通じての失敗率はどのくらいやと思う?
前回話したけど、90%が失敗するんや。90%やで。
他のどの業界がこんな風に機能するんやろな。もし私とピーターがピーターと素晴らしい建設業を始めて、人々のためにホテルや建物を建てるとして、「ところで、30日以内に倒壊する確率が90%あります。でも私たちの建設業を使ってください。1棟あたり数十億ドル請求しますけどね」って言うようなもんやで。
しかも、その費用は回収できへんのや。他のどの業界もこんな失敗率では機能せえへんやろ。だからこそ、市場に出る10%の成功した薬に製薬会社は高額な費用を請求せなあかんのや。90%の失敗の分を払わなあかんからな。
なんでこんなに高額なんやろって思うやろ? この基本的な構造が原因なんや。この構造が壊れてるんや。みんなに思い出してほしいんやけど、FDAが承認した後でも、時には1錠何百ドルもする薬、時には1回の注射で何千ドルもする薬を買ってても、みんなに効くわけやあらへんのや。処方された人の成功率は個人レベルで10%、20%、30%くらいなんや。FDAの承認を得て害を与えないってだけで十分なんや。実際に効くことは保証されてへんのや。
そうやな。現在の仕組みの中で、みんな最善を尽くしてるんやけどな。実際、バイオ製薬会社は地球上で最もポジティブなもののひとつやと思うし、ベストを尽くしてるんやけど、適切なツールがないんや。
サンドボックスAQで気づいたのは、実際にそのツールを作れるってことなんや。分子動力学、つまりその分子が体内の標的にフィットするかどうかを理解するのに役立つ実際の方程式を具現化したソフトウェアを作れるんや。
そうや、それは電子レベルまで降りていくってことなんや。映画で自分を縮小させるのを見たことあるやろ? 実際にはできへんけど、映画やからな。でも、頭の中で電子レベルまで降りていく必要があるんや。
なぜかっていうと、その治療薬って呼んでる分子の端にある原子の一番外側の電子が、受容体の端にある電子のひとつとロックアンドキーのように結合せなあかんからや。結合がなければ効果は出ないんや。
ちなみに、他のものにも結合し始めると、オフターゲット効果って呼ばれる、結合してほしくないものに結合してしまうと、毒性のある副作用が出る可能性があるんや。だから両方を見なあかんのや。結合してほしいものに結合するかどうかと、結合してほしくないものに結合しないかどうかをチェックせなあかんのや。
これは非常に複雑な方程式と計算の集まりになるんや。6、7年前に遡ると、従来の考え方では、これは従来のコンピューターではできへんって言われてたんや。これはできへんって。
実際、数年後には、実際にできることを示したんや。アルファベットでチップを設計してる人たちと多くのコラボレーションをして、それからNVIDIAとも何度かパートナーシップを発表したんや。
チップに埋め込まれてるCUDA言語を拡張して、大規模な定量的モデル、つまり定量的AIに量子方程式を大規模に計算する能力を組み込むことができたんや。
これをデータセットとして生成するんや。人々はAIモデルを駆動するデータについて話すとき、普通は外部世界からのデータを考えるんやけど、大規模言語モデルの場合は、インターネット上のすべての言葉、Xやインスタグラムの投稿、ソーシャルメディアのコメントなどを吸収して、それがデータセットになるんや。
でも、ここでは実際に方程式自体からデータセットを生成してるんや。なぜかって、それらはインターネット上には存在せえへんからや。インターネットで見つけられへん。データセットを作って、そこから補間せなあかんのや。
その通りや。まさにそのとおりやな。
これによって大きな飛躍ができたんや。今ではすでに、UCSF のノーベル賞受賞研究室からの様々な神経変性疾患の実際の分子を扱ってるんや。彼らが始めた分子を改良するのを本当に助けることができて、時間を短縮し、コストを削減し、臨床にずっと早く入れるようになったんや。
これは人類の歴史の中で非常にエキサイティングな瞬間なんや。治療法を作る能力がね。
毎年承認される薬の数を考えると、リスナーは何百とか何千もの新薬が毎年承認されると思うかもしれへんけど、実際には平均して年間48から50の新薬しか承認されへんのや。そのうちの4分の3はピーター、ファースト・イン・ヒューマンの薬やないんや。
他の誰かのバリエーションみたいな薬なんや。だから、世界で承認される新規のファースト・イン・ヒューマンの薬は年間十数個くらいしかないんや。
これは本当に大きな分野やな。インシリコ・メディシンなどの会社がこの分野で働いてるよな。君は異なる技術ツールセットを持ち込んでるけど、ここでの未来は、前回話したディープマインドのAlphaFold、AlphaFold 3、AlphaFold Proなどの仕事も含めて、インシリコで薬をモデル化するのを助ける全く新しいツールセットやな。
でも、これはまた、人間に投与する前に高い確率で効くことが分かるように、仮想的な臨床試験を作れる未来でもあるんやな。
その通りや。臨床試験はまだ必要やし、FDAもそれを要求してるのは理解してる。でも基本的に、実際の人間での臨床試験に入る前に、その臨床試験が実際に何をもたらすかのシナリオをシミュレーションできるんや。
これは例えば、インシリコ・メディシンを挙げたけど、素晴らしい会社やな。私たちは補完的で強力な新しいツールセットをテーブルに持ち込んでると感じてるし、みんなで協力すれば本当に多くのブレークスルーが起こせると思うんや。
これはバイオ製薬の分野だけやけど、もちろんピーターも知ってる通り、分子は分子、原子は原子、電子は電子やからな。バッテリーの化学にも応用できるし、私のお気に入りは、室温超伝導の解決を手伝ってほしいんやけどな。
それは大きな課題やな。ところで、最近、肌について珍しいほど褒められることが多いんや。実は、ワンスキンっていう化粧水を毎朝晩欠かさず使ってるんや。4人のPh.D.を持つ女性たちが開発したもので、10個のアミノ酸配列を決定して、皮膚の老化細胞を殺すサイトリティックな物質なんや。
これは文字通り皮膚の年齢を逆転させるんや。私が使ってる中で最も驚くべき製品のひとつやと思う。いつも使ってるんや。興味があれば、ショーノートをチェックしてみて。リンクを下に貼るようにチームに頼んでるから。
さて、エピソードに戻ろか。
最後の話題に行こか。聴いてる人や見てる人の多くがビットコインやクリプトの保有者やと思うんやけど、そこにある怖い存在は、量子コンピューティングができたら全てのコードが解読されて、私のウォレットもあなたのウォレットも、良い量子コンピューターを持ってる人なら誰でも開けられるってことやな。
最後のひとつ、多分他にもあるやろうけど、私たちが議論したのはアクティブガードやな。私のビットコインウォレットをどうやって守るんや?
アクティブガード、正確にはAQTIアクティブガードやけど、これもまたAIと量子の側面を組み合わせたものなんや。これが重要なのは、今、データやデジタル通貨の保護において非常に大きな瞬間が訪れてるからなんや。
最後に主要なセキュリティプロトコルが世界に展開されたのは1970年代後半から80年代初頭やったんや。RSA、つまりリベスト、シャミア、エーデルマンっていう3人が驚くべきアイデアを開発したんや。
それは、最初にバンカーで会う必要なく、荒々しい西部のようなインターネット上で情報をやり取りできるっていうアイデアやったんや。それまでは、バンカーで会って、キーパッドを交換して、「月曜日はこのキーを使って情報をスクランブルし、そのキーで復号化する」って言わなあかんかったんや。
これが対称鍵暗号やな。対称っていうのは、暗号化と復号化に同じキーを使うからや。第一次世界大戦や第二次世界大戦でもそうやったし、シーザー暗号とかもそうやったな。
そうや、全部そうやな。対称鍵やけど、その限界は分かってるよな。アマゾンで何か買うたびにそんな方法を使わなあかんかったら、キーを交換するためにシアトルに飛んでいって、それからクレジットカードを使って、誰かがそのキーを見つけてしまう可能性もあるしな。
でもRSAが私たちに与えてくれたのは非対称鍵や。プライベートキーがパブリックキーと異なるんや。そうすることで、アマゾンのパブリックキーを見つけられる。私のブラウザがそれを取得して、私のクレジットカード情報をアマゾンのパブリックキーで暗号化する。
それをアマゾンに送ると、アマゾンは自分のプライベートキーを使って復号化して、私のクレジットカードに請求できるんや。これで私はとても幸せになれるわけや。
今、私たちは素晴らしいシステムを持ってるんや。これが世界中の何兆ドルもの経済の基盤なんや。この能力がなければ、eコマースはもちろん、電信送金や、病院で患者のプライベートデータを共有して保存する能力も、全部これによって暗号化されて保護されてるんや。
RSAは一例で、もう一つの例はECC、楕円曲線暗号やな。最初は数年前、楕円曲線が防壁を形成して量子攻撃に耐性があると考えられてたんやけど、RSAと同じくらい攻撃されやすいことが分かったんや。
今、私たちが知ってるのは、ピーター・ショアが1994年の論文で示したことなんや。彼はベル研究所にいたときにその論文を書いて、今はMITの尊敬される科学者なんやけど、彼が94年の論文で示したのは、最終的に量子コンピューターがRSAやECC、そして私たちが毎日使ってる他の非対称鍵プロトコルを破壊するってことなんや。
WhatsAppを使って「エンドツーエンドで暗号化されてます」って表示が出るやろ? あの暗号化がまさに今話してる非対称鍵暗号なんや。
量子コンピューター企業、つまりハードウェアを作ってる数十の企業が、スケールと障害耐性でどんどん良くなってきてるから、Qデイに近づいてるんや。量子コンピューターがRSAやECCを破る日が近づいてるんや。
ありがたいことに、世界は準備してるんや。世界中の政府、産業界、学界の私たちが8年間協力して、この量子攻撃に耐えられる新しいプロトコルのセットを見つけてきたんや。
PQC、つまりポスト量子暗号って呼んでるんや。量子コンピューターがあるポスト量子の世界で、どうやって暗号化するかってことやな。
嬉しいことに、今年2024年の8月13日、つまり約2ヶ月前に、世界の政府がPQCプロトコルのセットを標準化したって発表したんや。これは非対称鍵を使って暗号化する方法なんやけど、プライベートとパブリックのキーを使うけど、RSAやECCで使ってた数論的な枠組みは使わへんのや。
実際、量子攻撃に弱くない方法でやってるんや。QKD、量子鍵配送を使ってデータを保護する他の方法もあるけど、それはまた別のポッドキャストで話そうか。
要するに、アクティブガードで私たちがやらなあかんかったのは、世界中の全ての銀行、政府、通信会社、個人が最終的に自分の携帯電話やサーバー、クラウド、オンプレミスの暗号化を調べて、大規模にインベントリを取って、トリアージを作り、新しいプロトコルへの移行のロードマップを作ることやったんや。
銀行の場合、典型的な移行には7年から10年かかるんや。
さて、ビットコインに話を戻そか。ビットコインや他の暗号通貨、なんで暗号通貨って呼ぶんやろ? これらは暗号化に基づいてるからや。暗号通貨の「暗号」はここから来てるんや。
でも残念ながら、これらが基づいてる暗号化はRSAやECCなんや。ビットコインやイーサリアム、それぞれがRSAかECC、もしくはそれらの変形に基づいてるんや。
だから最終的には、ブロックチェーン自体の基盤を作り直さなあかんのや。もちろん、ブロックチェーンの上に構築されたもの全て、暗号通貨やその他のブロックチェーン型アプリケーション、デジタル契約なんかも助けることになるんや。
これは今後5年くらいでやらなあかん仕事やと思ってる。ここでブロックチェーンコミュニティに呼びかけたいんやけど、一緒に働いて、これらのアプリケーションを時間をかけて移行し始めようや。
将来、誰かがリアルタイムの量子コンピューターを持って、ビットコインの送金や取引が行われようとしてるのを見て、その瞬間にスプーフィングして二重支出することができるようになるのは避けたいからな。
将来的にはそういうことが起こり得るんや。今日の量子コンピューターではそれはできへんけど、ビットコインをフォークするのにどれだけ時間がかかったか見てみ。これには時間がかかるんや。今から始めなあかんのや。
ポスト量子暗号プロトコルが採用されて、政府や機関がそれらを展開し始めてるんやな。その移行を始めてるってことか。
そうや。病院や診療所に行って診断を受けるのと同じように、RSAやECCから新しいポスト量子プロトコルへの移行の最初のステップは診断なんや。
大規模な組織の全てのファイル、アプリケーション、ネットワークソケットの継続的なインベントリを取る必要があるんや。それがアクティブガードがやることなんや。
大規模なスケールで、ちょっとした賢さを使ってネットワークに入り込んで、大きな銀行や通信会社、大規模な組織で使われてる全ての暗号化を見つけてインベントリを取るんや。
そして、CISOつまり最高情報セキュリティ責任者とそのチーム全員にレポートを提供する。継続的なレポート、ダッシュボードやね。これは良いもの、これは良くないものって。
それから、ロードマップを提供して「これは本当に重要なデータやから、これを最初に新しいプロトコルに移行しよう」「これは多分2年くらい待ってもええやろ」って感じで。リソースが限られてるから選択せなあかんからな。
これがアクティブガードの目的なんや、ピーター。今、私たちが取り組んでる大規模なグローバルな移行のためのものなんや。
でも、これは1回きりのことじゃないんや。Y2Kみたいに「やったぞ」で終わりじゃない。常に警戒せなあかんことなんや。
なぜかっていうと、プログラマーが常に新しいアプリケーションを書いてて、悪い暗号化を使う可能性もあるからや。
悪い暗号化の例を2つ挙げるね。リスナーの皆さん、自分の組織のCISOやサイバーセキュリティの人たちに、これらを使ってないか聞いてみて。MD5とSHA-1っていう2つのハッシュプロトコルが今でも政府や銀行システムで広く使われてるんや。
誰も使いたくないんやけど、これらはパスワードを保護する方法で、2008年から2009年にすでに破られてるんや。この2つの特定のパスワード保護方法はもう破られてるんやけど、残念ながら組織があまりにも大きくなって、ITシステムも大きくなりすぎて、これらを全部見つけ出すのが難しいんや。
アクティブガードはそれを見つけ出して、サイバーチームに警告して、サイバーチームが望めばソフトウェアで修正するんや。
暗号化の分野では警戒せなあかんことがたくさんあるんやけど、これがサイバーセキュリティの新しい分野なんや、ピーター。
もちろん、アンチウイルスやマルウェア対策、ファイアウォールなど、多くのツールがあって、それらのツールも全部必要なんやけど、サイバーセキュリティの新しい分野は現代の暗号化管理なんや。現代の暗号化管理がね。
ジャック・ヒダリー、いつも再エネルギー化されるわ。君は核融合のパワーソースみたいやな。世界に対する素晴らしい仕事に感謝するよ。
ソーシャルメディアでどこで君を見つけられるか、サンドボックスAQについてもっと知りたい人はどこに行けばいいか教えてくれる?
もちろんや。Xっていう昔のTwitterで、ジャック・ヒダリーって名前で@jackhdaryってアカウントでやってるよ。LinkedInでもとても活動的やから、LinkedInでジャック・ヒダリーを探してみてな。
もちろん、たくさんのソーシャルメディアやブログ投稿、論文、査読付きの科学論文なんかが出てきてるし、これからも出てくるからウェブサイトのsandboxaq.comでチェックしてみてな。AQっていうのはAIとQuantumのことやからね。
すごいな、ジャック。君を応援してるよ。これらの素晴らしい分野へのサポートに感謝するし、X プライズへのサポートにも感謝してる。また近いうちに会えるのを楽しみにしてるよ。
ピーター、本当にありがとう。気をつけてな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました