本物の柔道は恐ろしい

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オリンピック柔道金メダリストの石井慧が、最も効果的な投げ技や実戦的なテクニックを披露し、空手家との異種格闘技スパーリングを行う。大外刈りや内股などの強力な投げ技のメカニズム、組み手の重要性、相手のバランスを崩す緻密なセットアップについて詳しく解説する。また、圧倒的な強さの裏にある、指導者の重要性や謙虚な姿勢、継続的な鍛錬の大切さといった精神面にも焦点を当て、トップアスリートならではの哲学を深く掘り下げていく。

Real Judo Is TERRIFYING
Today I'm training with Judo master Satoshi Ishii - Olympic, World & Japanese Champion. From devastating sweeps to the s...

金メダリストのウォーミングアップ

オリンピック柔道金メダリストの石井慧さんです。今日は彼に最も効果的な投げ技を教わり、私の空手と彼の柔道のどちらが最強かを見極めたいと思います。

よし、もう終わりましたよ。

まずはウォーミングアップから始めないといけませんね。バン。

おお、すごいですね。バン。

わあ、すごい。力強いので、あなたがヘビー級だと実感できますよ。私もやってみていいですか。

ええ、もちろん。

こんな風に持ち上げるんですか。

そうです。こちらの腕はこんな風にしないといけません。

90度ですか。

はい。

空手の受け技みたいですね。

ええ、そうですね。

いいですね。1、2。これを何回くらいやるんですか。

100回くらいですね。それを数ラウンドやります。

100回ですか。数ラウンドも。

そうです。

すごいですね。

強烈な投げ技と実戦での応用

これは私の得意な投げ技の一つなんです。リラックスしてくださいね。

やってみます。なにしろ相手がチャンピオンですから難しいですよ。

ここです。

うわあ、すごい。まるで地面に殴りつけられたみたいです。

前足を使ってピボットし、空間を作ります。ゴムチューブを使ったトレーニングと同じ動きなんです。

これを一発食らったら誰でも壊れてしまいますね。ストリートファイトで使われたらと想像すると恐ろしいです。

ええ。

これはジャケットを着ていない相手にも効くんですか。今は私の道着を引っ張っていますよね。

はい。

どうやって調整するんですか。

脇を差して、肩を掴むようにするんです。

手首と肩ですね。

そうです。投げられた後ですね。

どのように私をコントロールするんですか。

脇を差すのがおすすめですね。脇を差して、そのままキープするんです。

それからサブミッションや関節技を仕掛けるんですか。

はい。サブミッションや、グラウンドアンドパウンドもですね。

総合格闘技にも出場されていたので、グラウンドアンドパウンドという言葉が出るのは興味深いです。ミルコ・クロコップやエメリヤーエンコ・ヒョードルとも戦ったというのは本当ですか。

ええ。

それはすごいですね。後で打撃もぜひ試してみたいです。

わかりました。

柔道における組み手の重要性と必殺技

大外刈りです。外側から刈る技で、こうやって掴んで地面に叩きつけます。腰を前に押し出さないといけませんが、私の体の反りを見てください。

おお、なるほど。体全体を使うことになるんですね。

その通りです。

腕も何か特定の動きをしていましたね。

ええ。柔道の7割は組み手で決まると言ってもいいくらいです。組み手なしでは投げ技を使うことも、防御することもできません。

7割もですか。組み手だけで。

今回は引き手と呼ばれるコントロールする手を下に向けなければなりません。そして釣り手と呼ばれる力を伝える手を、あなたの顎の下に入れます。

もうその時点で私の姿勢を崩しているんですね。

ええ。これでとても簡単に、

うっ、なるほど。

実はこれが私の一番お気に入りの投げ技なんです。体の大きな相手に有効でして、この内股で多くの歴史を作ってきました。

本当ですか。

ええ、私はヘビー級での最年少オリンピックチャンピオンですし、全日本選手権の最年少チャンピオンでもあります。

つまり、これがあなたの代名詞的な投げ技なんですね。

はい。

うわあ、すごいですね。

こうやって、おお。

私の足の親指があなたの真後ろを向くようにします。そして姿勢を低くしなければなりません。私の額があなたの鎖骨の高さになるくらい、このようにです。ここで、おお。

では、どういった状況でこの投げ技を好んで使うのですか。

こんな風にあなたを引っ張ります。

なるほど。

よし、もう一度やりますよ。引っ張ってセットアップします。

おお、わかりました。つまり最初の投げは引っ張って、次は押して、今回は回り込んでいるんですね。

ええ。私の柔道のセットアップはどれも同じなんです。例えば大外刈りなら2ステップでセットアップできますし、体落としも2ステップ、大内刈りも2ステップです。同じセットアップから違う技を出すので、相手を混乱させることができます。

それはキックが得意な人と同じですね。足を上げて、同じ姿勢から3つの異なるキックを繰り出すことができるようなものです。それの投げ技バージョンというわけですね。

はい。

私にとっては大混乱ですよ。

誰にでも利き側があります。私の利き側は左なので、左足で足払いを使います。誰もがこの部分を狙って足払いをしますが、私はここから足払いをかけます。そして、あなたの足の親指の方向に向かって払うんです。あなたの親指がここにあるので、こちらに向かって払います。

同じ方向ですね。それをどうやってセットアップするんですか。

タイミングを見計らってあなたを引っ張り、あなたの右足に体重を乗せて、こうです。

すごいパワーを感じます。払われなくても、まるでキックのような衝撃がありますね。打撃にもすごく活かせそうです。

空手対柔道:チャンピオンとのスパーリング

さあ、いよいよ実践の時が来ました。私は死んでしまうかもしれませんが、チャンピオン自身にこれらの投げ技を使えるかどうか試してみましょう。おお、これは怖いです。おおっ。一瞬でしたね。始まる前に終わってしまったような感じです。

よし、もう一度いきましょう。よし。まずは組み手ですね。

石井選手と戦うのは、山を動かそうとしているような感覚です。私がこれまで経験した中で最も静かな暴力といったところでしょうか。オリンピックレベルの柔道は爆発的なものだと思っていましたが、ただただ恐怖を感じます。幸いなことに、スパーリングの後に石井選手がすべての秘密を教えてくれます。でもまずは、この投げ技を生き延びなければなりません。

私がどれほど投げ技が下手か実感したと思いますが、何かアドバイスはありますか。

柔道着を買わないといけませんね。

ああ、確かに。これは空手着ですからね。

そうですね。それから、私は自分の柔道着を着ていますが、私の背中を掴んでみてくれませんか。

背中を掴むんですか。こんな感じで。

はい。私はこれが使えるので、おお、なるほど。そうなんです。私の柔道着をですね。

待って、つまりこれは武器なんですね。

ええ。武器でもあり、防御にも使えるんです。

本当ですか。

ええ、間違いなく。

私の全く存在しない柔道スキルよりも、空手の方がマシに通用するかどうか見てみましょう。石井選手がどう反応するか見るためにランダムに技を出していますが、私のすべての動きを読まれているような気がします。じっと待っている時でさえ、危険な香りがします。ただ適切なタイミングを待っているだけなのだと、本能が告げています。彼にはたった一つのグリップがあれば十分だからです。私にできることは祈ることだけですね。一度掴まれてしまったら、もう何もできません。とにかく生き残ろうとするだけです。

チャンピオンの哲学:継続と謙虚さ

あなたの強さの秘密は何ですか。

この質問に答えるのはとても照れくさいのですが、オリンピックで金メダルを取った後でさえ、十分だとは決して思いませんでした。もっと前進したいと思ったんです。日本人は一般的に規律正しく、勤勉で謙虚です。謙虚であるということは、もっと良くなりたいと望むことでもありますよね。そして私たちは質よりもまず量をこなすように取り組んでいます。決して十分だとは思いません。もっと進みたい、もっと吸収したいんです。なぜなら、今日何を学べるか、どれだけ進歩できるか、何を改善できるかを常に探しているからです。昨日と今日を比べて、そして明日には何を学べるだろうかと考えています。

それは常に良いことなのでしょうか、それとも時にネガティブな側面もあるのでしょうか。

ええ。時々自分にプレッシャーをかけすぎてしまうことがあります。休まないといけない、少し休息が必要だと感じていても、どうしても学ぼうとしてしまうんです。

学習しないってことですか。でも、学ぶことが大好きだと言っていましたよね。

ええ、そうです。学ぶのが大好きなんですよ。

つまり、常に学ぶべきことがあるということですね。

ええ、もっと学ぶことがあります。

なるほど。ケガというのは身体的なものですが、精神的な支障をきたすこともあるのでしょうか。

ええ、でも時々自分にプレッシャーをかけて落ち込んだり、モチベーションがなくなったりすることもあります。でも、多くの人が言うように、モチベーションなんて一時的なものなんですよ。だからこそ、この点が一番重要なんです。継続性ですね。

ええ、継続性ですね。

私たちにはトレーニングシステムがあります。一度決めたら、そのトレーニングシステムに従わなければなりません。疲れていてもモチベーションがなくても、コーチの言うことに従うんです。ジムに行って、すべてをこなします。

つまり、ついていくべき誰かが必要だということですね。

人とのつながりが必要なんですよ。

それがないと感じたことはありますか。

ある時期、先生が誰もおらず、自分自身ですべて解決しようとしたことがありました。

そうでしたか。

でも結局、あまり良い結果にはなりませんでした。私が試合で良い結果を出せている時は常に、そこに指導者やメンターがいてくれたんです。

では、世界最高の選手でさえコーチが必要なんですね。指導者や先生ですね。

ええ。コーチとメンターです。彼らは教えてくれますし、同時に止めてもくれます。今日は休め、明日も休め、こんな風にトレーニングしろと。意味がわかりますか。

全くその通りだと思います。それこそがチャンピオンの行動だからです。もっとトレーニングしたい、もっと学びたいと思うあなたを、彼らは実際には引き止めなければならないのですね。でも大半の人は逆で、モチベーションを与えて背中を押してあげないといけません。

ええ。トップファイターやトップ柔道家、アスリートの多くにとって、自分をコントロールしてくれる存在が最も重要だと思います。私たちは試合に勝ちたい、オリンピックで勝ちたいと強く思っているので、体が耐えられる以上のことをやってしまうからです。

柔道が教える相手への思いやりと人生の教訓

柔道が教えてくれた最大の教訓は何ですか。

自分よりもまず相手のことを考えなければならないということです。ですから夜10時以降は家にいて早く寝るようにします。日本の柔道家は、オリンピックで勝っても練習パートナーを投げ飛ばしたりはしません。私たちは絶対にそんなことはしません。

お祝いもしないんですか。

ええ。自分たち自身を祝うようなことはしません。なぜなら対戦相手のことを考えるからです。

対戦相手の気持ちを思いやるということですね。

ええ。だからまず対戦相手のことを考えなければならないんです。

そうですね。対戦相手がいなければ勝つこともできないわけですから。

相手の傷ついた気持ちを感じ取らなければなりません。痛みも、すべてです。

実生活で柔道のスキルを使わなければならなかったことはありますか。

いいえ。私の中学校は仏教系の学校だったので、とても厳しかったんです。髪型もすべてにおいてです。ですから路上で喧嘩することなど絶対にあり得ませんでした。もし喧嘩をしたら終わりです。ええ、退学になってしまいます。高校は柔道の学校に行き、寮生活をして一日中トレーニングをしていました。ストリートファイトをするような時間なんてありませんでした。

だから夜の10時以降は家にいて早く寝ていたんですね。朝早く起きてトレーニングできるように。

ええ。

なるほど。オリンピックチャンピオンになって、人生はどう変わりましたか。

私自身は何も変わりませんでしたが、私の周りが変わっていきました。意味がわかりますか。

周りが変わったけれど、あなたは変わらなかったということですね。詳しく説明してもらえますか。

勝っている時はたくさんの人が寄ってきます。でも勝っている時は調子が良いので、サポートなんて必要ないんですよね。自信もありますし、オリンピックで勝ったわけですから、サポートは不要なんです。でも多くのサポーターは、あなたが勝っている時や調子が良い時にやって来ます。そして負けた時には去っていくんです。しかし人生において本当にサポートが必要なのは調子が悪い時であり、その時に誰が本当の友人なのかがわかるんです。負けた後や嫌なことがあった後でも側に居続けてくれる人がいたら、その人こそ大切にしなければならない存在だと気づくはずです。

あなたのように偉大になりたいと思っている視聴者に向けて、最後に何か知恵の言葉をお願いできますか。

私は偉大ではありません。でも、目標に向かって毎日一生懸命努力し続けるつもりです。ですから、規律を持ち、謙虚であってください。一緒に頑張りましょう。

本当にありがとうございました。ここにお招きできて光栄でした。

アリガトウゴザイマシタ。ありがとうございました。

ありがとうございました。

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