日本の不動産市場で海外投資家、とりわけ台湾人による購入が急増している。国土交通省の調査によれば、2025年上半期に東京23区で新築マンションを購入した海外居住者のうち、6割以上を台湾人が占めたという。円安を背景に投資妙味が高まる一方、価格高騰によって日本人が手を出しにくくなっている現状もあり、政府は投機的取引を抑制する方策の検討に乗り出している。

海外勢、特に台湾人投資家が日本の不動産に殺到
日本の不動産が、海外からの買い手、とりわけ台湾人を引き寄せています。国土交通省の調査によりますと、2025年上半期に東京23区で新築マンションを購入した海外居住者のうち、台湾人が6割以上を占めたということです。今回はこの動向を見ていきます。
1億円超えでも止まらない外国人の購入意欲
東京都心部では、マンションの平均価格が1億円、およそ63万ドルを超えています。多くの地元住民が手の届かない水準にある一方で、外国人の買い手は怯む様子を見せません。
こちらがリビングダイニングです。このマンションは東京でも特に人気のエリアに位置しており、1戸あたりの価格は10億円、およそ620万ドルを超えています。
この会社の東京オフィスでは、顧客の約3割を外国人購入者が占めています。1戸あたりの平均契約価格はおよそ440万ドルです。同社によりますと、台湾からの需要は今も伸び続けているとのことです。
円安の影響で、多くの外国人購入者は今こそ投資の絶好のタイミングだと感じているのです。
台湾経済の好調と日本の物件への着目
台湾経済は、半導体をはじめとする輸出の好調を背景に急速に拡大しています。昨年のGDP成長率は15年ぶりの高水準を記録しました。
この台湾の不動産会社は、年間およそ800件もの日本物件の取引を扱っています。
バルコニーからはレインボーブリッジと富士山を望むことができます。
こちらの男性は、東京のウォーターフロントにある高層マンションを投資目的で所有しており、さらにもう一件の購入を検討しているところです。
台北では新築物件の価格が高騰していますが、東京の物件は世界の他の主要都市と比較すると、比較的手が届きやすく感じられます。
住宅としての購入を希望する顧客もいれば、店舗や旅館、ビル一棟まるごとを事業目的で買いたいという顧客もいるそうです。
セカンドハウス需要と日本市場へのマーケティング強化
日本にセカンドハウスを求める台湾人の需要も高まっています。フライト時間が比較的短いことに加え、日本の文化に親しみを感じている人が多いためです。
日本の大手不動産会社は、台湾でのマーケティングに一段と力を入れています。3月には台北でプロモーションイベントを開催し、現地の日本人の視点から物件の魅力を紹介しました。
こちらの物件は複数の路線へのアクセスが便利です。この男性は将来を見据えて購入を検討しており、いずれ孫娘が日本の大学に通うことを願っているそうです。
質の高い教育に魅力を感じているのです。また、台湾以外の場所で不動産を所有することは、リスク分散の手段にもなると考えています。
日本の生活水準は高いのに、物価やさまざまな支出は台北よりずっと安いんです。それに日本の環境は台北よりはるかに優れていますからね。
取引の急増と今後の懸念
この不動産会社によりますと、台湾在住顧客向けの仲介業務による収益は、過去5年間でおよそ4倍に増加したということです。
台湾の購入者の方々は、日本の物件のクオリティと管理体制を高く評価してくださっています。不動産への需要は強く、今後も拡大していくと見込んでおります。
日本国内では、海外からの需要がさらに高まることで、マンション価格がより一層上昇するのではないかという懸念が広がっています。日本政府は、不動産の投機的な買い付けを抑制する方策を検討する方針です。


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