リチャード・ドーキンスによる進化論とダーウィンの業績に関する講演である。生命の複雑性がなぜ存在するのか、それが生存と繁殖のために必要な機能であることを軟体動物の色彩変化やカメレオンの舌などの具体例を交えて解説している。ダーウィンの自然選択理論を「史上最高のアイデア」として賞賛し、その単純さと説明力の偉大さについて論じている。

リチャード・ドーキンスによる科学への情熱
2012年に、わしは韓国の教育放送システムが制作した番組「Great Minds」のインタビューに参加したんや。科学、合理的探究、そして生命に対する進化の視点について議論するんは、えらい魅力的な機会やったで。以下はその会話の一部分や。
考えさせられる内容やと思うで。わしはリチャード・ドーキンス、オックスフォード大学の科学の一般理解名誉教授や。まあ、わしは科学に情熱を持っとるんやろうな。明確であることに情熱を持っとる。明確に話したいんや。人々に興味を持ってもらいたい。そして何より、明確でありたいんや。
実際よりも深遠やふりをしたくはないんや。進化生物学に興味を持たへんわけがないやろ?これはわしらがみんな存在する理由なんや。すべての生き物に浸透する驚くべき複雑さと美しさと優雅さ、そして設計の錯覚の説明なんや。すべての生き物、すべての木、すべてのナメクジ、すべてのカタツムリ、すべてのミミズ、すべての人間、すべてのチンパンジー、すべてのライオン、すべての象が、まったく同じアイデア、ダーウィンの自然選択による進化という偉大なアイデアによって説明されるんや。
生物学への道のりと生命の複雑性
わしの父はオックスフォードで植物学を学んだんや。そして博物学者やった。野生の花の名前をすべて知っとって、それを妹とわしに教えてくれた。だから生物科学の雰囲気の中で育てられたんやろうな。しかし、わし自身は子どもの頃はあんまり博物学者ではなかったんや。わしの興味はもっと哲学的やった。
存在の深い問題、なぜわしらが存在するのか、すべてが何のためなのか、生命が何のためにあるのかということにもっと関心があった。それがわしを生物学への興味に特に導いたんや。もちろん父がいつも背景にいてくれたけどな。
なんで生命はこんなに複雑なんやろ?まあ、生存するために複雑である必要があるから複雑なんやろうな。生命が何のためにあるかというと、最初に体を作った遺伝子を受け継いで、繁殖するのに十分長く生存することや。わしらが知っとる最も単純な生き物でさえ、細菌でさえ、それ自体非常に非常に複雑なんや。しかし、もちろん、わしらや象やオークの木のような多細胞生物はさらに複雑や。
そして、それらが複雑なのは、最終産物ではないけれど、わしが軍拡競争と呼ぶものにさらされてきた何百万年もの進化の非常に後期の産物やからや。ライバル勢力間の人間の軍拡競争と似とる。捕食者と被食者の間、寄生虫と宿主の間などの軍拡競争や。
捕食者がうまくなると、被食者も捕食者を避けるのがうまくなる。被食者がうまくなると、捕食者もそれに対応してうまくならなあかん。寄生虫と宿主の関係も同様や。これが動物がこんなに複雑な理由の一部や。複雑である必要があるんや。
捕食者か被食者か寄生虫か宿主かの関係や。同じ種のライバル関係も重要や。異性との交配をめぐるライバル関係や。だから動物や植物がこんなに複雑な理由はこういうことなんや。複雑さは生き物を認識できる診断的特徴の一つや。
もしわしらが他の惑星に行くことがあったら、生き物として認識するもんの一つが極端な複雑さや。非生物の世界は複雑やない。物理学の世界は複雑やない。生物学は複雑さの研究や。
軟体動物の驚異的な色彩変化能力
軟体動物やけど、非常に複雑な軟体動物や、かなり高度に進化した軟体動物や。そして、それらの美しさの一つは、皮膚の色が変わることや。カメレオンのようにゆっくりやない。カメレオンは皮膚の色を変える代名詞的存在やけど、非常に非常に速く変わるんや。
イカやタコやコウイカの皮膚がテレビ画面のようやというくらい速いんや。実際、テレビ画面にかなり似とる。というのも、テレビ画面や最近のコンピュータ画面は何百万もの小さなピクセルで構成されてて、各ピクセルが3色のうちの1色になることができるからや。
それがイカの皮膚とまったく同じなんや。まったく同じ3色ではないけどな。赤、青、緑ではなく、赤、黄色、茶色や。でも、それ以外は非常に似とる。だから理論的には、もしイカの脳を何らかの方法でコンピュータにつなげることができれば、まだ実現されてないし、まだできひんけど、実際にイカの皮膚で映画を再生することができるやろう。
ほとんどそれをやっとる。イカやコウイカの色の変化を見てみい、空の表面を移動する雲のようなもんや。美しい光景や。表面を横切って移動するぶっ飛ぶ雲や。瞬時に色を変えることができるんや。
『神を超えて』に載っとる美しい写真があるんや。イカ、雌に求愛している雄イカの写真や。雌に印象を与えるために白くなる必要があるけれど、例えば捕食者に見つからないようにするために、もっと暗い色、茶色っぽい色になる必要もあるんや。それで真ん中で分かれて、片側が白で反対側が茶色になっとる。振り返ると即座に色を切り替える。だから反対側が白で最初の側が茶色になるんや。
瞬時に、ほぼ瞬時に色を変える。これがイカやコウイカ、タコの美しいところの一つや。素晴らしい写真、素晴らしい映像がある。ロジャー・ハンロンという人が撮ったと思うけど、スキューバ装備で海藻やと思ったもんに向かって泳いでいったら、突然その海藻がタコになって泳いで逃げていった。瞬時の変化やった。
動物の色彩の多様な機能
この色の変化は速いけど、すべての動物に色は必要や。動物の色は非常に重要やけど、動物の色はカモフラージュのために重要で、食べられるのを避けたり、気づかれずに獲物に忍び寄ったりするためや。または警告色や。毒を持っとるかハチのような毒針を持っとる動物は通常警告色をしとる。
例えば黄色と黒の縞模様や。ハチは捕食者に対して近づくなと警告するために黄色と黒の縞模様を持っとる。近づくな、わしは危険や、ということや。それからハチに似せたり危険な動物に似せたりする擬態がある。ハナアブや。黄色と黒の縞模様でハチに似とる。危険やないけど、捕食者を騙して自分が危険やと思わせとる。
それから色は異性を惹きつける性的アピールに使われる。色はライバルに対する警告にも使われる。近づくな、お前と戦えるぞ、わしの縄張りに近づくな、ということや。これらがすべて動物が特定の種類の色を持つ理由や。そして頭足類で特別なんは、非常に素早く色を変えられることだけや。
ダーウィンの自然選択の産物の美しい例や。カメレオンの舌は昆虫を捕まえるために銛のように飛び出す。そして、カメレオン自体の全長とほぼ同じ長さなんや。巨大な長い舌で、銛のように非常に非常に素早く飛び出すんや。
カメレオンはそうやって回転する目で狙いを定めて、例えばハエや昆虫に狙いを定めて、それから舌を弾道的に撃ち出す。弾道的に発射されて、それから銛のように動物につながれて、それから昆虫にくっついて、それから引き寄せられて、それから昆虫が食べられるんや。
ダーウィンの偉業と進化論の独創性
ダーウィンは進化を最初に考えた人やない。それはかなり昔にさかのぼる。彼の祖父エラズマス・ダーウィンも多くの先駆者の一人やったし、さらに昔にもさかのぼる。自然選択でさえ、ダーウィンが唯一そのアイデアを持った人やない。アルフレッド・ウォレスという若い男が独立して考えついたんや。
興味深いことに、二人ともマルサスの人口論を読んだことでそのアイデアを得たんや。それが彼らに人口過多が競争につながるという競争のアイデアを与えたんや。
とにかく、ウォレスとダーウィンは独立してそのアイデアを持った。ウォレスがそのアイデアを持ったとき、ダーウィンとウォレスの論文がロンドンのリンネ協会で同時に読み上げられて、両方の科学者に平等な優先権を与えるように手配されたんや。でも誰も注目せんかった。
それは1858年のことで、誰もその出来事に注目せんかった。何となく無視されたんや。そしてその1年後にダーウィンが『種の起源』という本を出版したんや。そして、それは本の長さでやらなあかんかった。ダーウィン自身、人々に真剣に受け取ってもらうために本の長さでやらなあかんと主張したんや。
ダーウィンが提示できたすべての証拠とともに本の形で書き出されるまで、人々はそれを理解せんかった。ウォレスはそれをやらんかった。それは1859年に出版されて即座にベストセラーになり、それが本当に世界に影響を与えたもんやった。
ダーウィンはわしにとって偉大なヒーローや。哲学者のダニエル・デネットが言うには、もし誰かが今まで持った最高の単一のアイデアに賞を与えなあかんとしたら、ニュートンやアインシュタインやその他すべてを差し置いてダーウィンに与えるやろう、ということや。こんなに単純なアイデアや。つまり、ニュートンが200年前にやったこと、すべての洗練された数学と、それをするために微積分学を発明することなどと比べると、ダーウィンがやったことは子どもの遊びのように見えるやろう。
それなのに、19世紀の半ばまで誰もこの信じられないほど単純で強力なアイデアを思いつかんかった。なんでこんなに時間がかかったかについてはいろんな説がある。もしかすると生きた世界の複雑さを見て、単純な説明では無理やということが明らかに思えたんかもしれん。しかし、目のような体の一部分だけでも複雑さは非常に大きい。
複雑さは途方もないもんや。人々には単純な説明なんてあり得ないということがほぼ明らかに思えたかもしれん。創造主によってなされなあかんということや。だから、それが単純な説明の影響を受けやすいということを見抜くんは、ダーウィンの側の偉大な勇気、知的勇気やったと思う。
驚くほど強力なアイデア、ある意味強力すぎるほどや。こんな単純なアイデアがこんなに膨大な量を説明できるなんて、本当に信じるには多すぎるように思える。膨大な量を説明するのに、理論自体は極めて美しいほど単純や。


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